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2019年5月 6日 (月)

トロンパス

2019042509240800

今朝は昨日の遅れを取り戻すため暗いうちから出発する予定だったが、明るくなってもモーニングコーヒーの連絡がないので、どうしたのかと思ったら予定時間を大幅に遅れてガイドがやって来て言うには「ポーターの1人が高山病にかかって吐いてしまったので、出発が遅れている」とのこと。「ガ~ン」である。そう言えば、39年前に同じ山に挑戦しながら、ポーターが原因で登頂できなかった悪夢(キャラバンの途中で祭りのためにポーターが集まらす、結果的に隊員に負荷がかかったことが、ハイキャンプでの高山病発症に繋がって登頂できなかった)が蘇ってきた。高山病の治療は低い場所に下ろすことが第一であり、今日はここから更に7百メートルの標高差のある峠(トロンパス)を越えることでもあり、上部で症状が悪化して1人では降りられなくなると一大事なので、そのポーターには下山してもらい、彼が運ぶ荷物は私も含めた7人で分担してはどうかと提案したが、ガイドは「本人が行きたがっている」の一点ばりなので、しばらくは荷物を担いでもらって様子を見ることにした。

昨日は運動靴で通したが、スリップ事故と思われる怪我人と多数すれ違ったので、慎重を期して登山靴に履き替える。朝のうちは雪が氷化して滑りやすくなっていたので、登山靴にしたのは正解だった。件のポーター君はスパイク付きの運動靴を履いており、他のポーターよりも遅れがちだったか、大幅な遅れにはならなかったので、なんとかなりそうだ。

5412メートルのトロンパスは39年前にチュルー登山の帰りに今回とは反対にチュルーベースキャンプを朝出て夕方にはムクチナートに着いているので、ムクチナートからスタートしても倍の二日間で行けると思ったのが甘かった。ポーター同行だとペースが落ちることを忘れていたことと、加齢により高所での行動力が低下していることを等閑視していたことである(低酸素室は万能ではないのだ!)。峠が近づくにつれて、歩行速度が目に見えて減退していくのは嫌になってくる。それでも12時過ぎには着いたので、自分1人なら今日中にチュルーのベースキャンプに着くことは可能であったが、最後のポーター(例の高山病になったポーター)が着いたのは2時過ぎになったので、今日中にベースキャンプに着くことは不可能になった。まあ後は下り一方だから、なんとかポーターの職務を果たすことができるだろう。峠には二時間近くいたので、それなりの高所順化にはなったろうし、記念写真をとったりもした。

下りだしてしばらくすると下から呼び掛ける声がする。近づいてみると、下から登ってきてムクチナートまで行こうとしていたパーティーの1人が高山病にかかって歩けなくなってしまったということで、助けを求めてきたものだった。下に下ろすことが先決なので、ガイドが協力して、そのパーティーの人と一緒に両側から抱き抱えて下山させたが、うちのポーターがこのようにならなくて良かったと思った。遭難救助の手助けに時間をとられたこともあり、ベースキャンプの登り口までは達せられなかったので、明日1日はベースキャンプまでとなり、丸1日行程が遅れることになるが、予備日もあるので、なんとかなるだろう。

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