東京百名山(御林山、倉掛山、湯久保山)
今月から都内のバスが無料となるシルバーパスを取得したので、近距離の路線バスでは何回か利用させてもらったが、奥多摩で1時間以上も乗車する区間でも果たして利用できるのか半信半疑でトライしてみることにした。
6月12日
武蔵五日市駅から数馬行きに乗り込むと、平日にもかかわらず登山客が結構乗っている。私は終点の数馬まで乗車するが、他の登山客は途中で下車してしまう。平日なので若者はおらず、私と同年配の人ぱかりである。ところが、下車する際にシルバーパスを呈示する人はおらず、現金か、ICカードで精算している。ひょっとして、この路線はシルバーパスは使えないのではと心配になったが、運転席の前面にある画面には「下車の際にははっきりと運転手にお見せください」という文字の下に定期券とともにシルバーパスの写真もあったので安心する。
終点の数馬で下車したのは私1人だった。少し戻った浅間尾根入口から登り出す。そこそこの急登だが、最近は急登のコースが多いせいか、さほどたいへんではない。
1時間ちょっとの登りで御林山に着く。
ここからは緩い登りが風張峠まで続いている。風張峠は昔ハセツネCUP(日本山岳耐久レース)に出ていた頃はなじみのある所で、ここまで来るとヤレヤレという気分になったものである。
ハセツネのコースは舗装路は通らず上の山道を行くのだが、今日は最短路である舗装路を進む。峠の手前で舗装路を離れて倉掛山に通ずる尾根に入る。
倉掛山は国土地理院の五万図にも山名表示がないが、1078メートルのピークの標高表示はあり、ネットで調べて確認済みであるが、現地では指導標もなく、メインの道からは外れた所にあるので、やや分かりにくいかもしれない。
倉掛山から湯久保山に向かうには一度下の沢まで下りなければならないが、林道から分かれる道がわかりづらく、地元の人に教えてもらってなんとか進むことができた。
湯久保山の登山口の近くには藤倉バス停があり、時刻表を見ると最終バスまでは3時間半ちょっとなので、充分間に合う時間ではあった。登山口近くの地図には湯久保山までの登りは2時間半とあったが、標高差は500メートルちょっとなので、そんなにかかるまいと思ったら案の定、1時間40分ほどで頂上に着いた。
ここからは東側の小沢バス停方面に向かう尾根も分岐しているが、かなり時間がかかりそうなので往路を戻ることにした。
ほとんど登山口近くまで降りてきた時に10メートルほど前方を黒い物がサッと横切った。最初は犬かと思ったが、後を追うように一回り小さい黒い影が通ったので、親子熊てあることに気づいた。熊は至近距離で何度も見ているが、あんなに猛スピードで走るのを見たのは初めてである。一体何だったのだろうか?
バス停に着いてみると、最終バスまでは1時間近くもあり、そんなに長く待っていられないので、先に進むことにした。といっても結局は、この最終バスに乗ることになるのだが・・・。30分ほど歩いて待ち時間が20分ほどになる所で最終バスに乗って五日市に向かった。
最近のコメント