「ユーラシア大陸思索行」を再読して
インターネットオークションで入手した「ユーラシア大陸思索行」を30数年ぶりに再読しました。リスボンを出発して印パ戦争直前のデリーまでフォルクスワーゲンで5万キロを「どさ回り」に徹して田舎道を走りながら、民衆の視点から遺跡を生み出した歴史に思いを巡らし、各国の政治や社会の問題点を抉り、そこから日本社会を考えていくという文字通りの思索行です。
そこまで徹底しなくても、もう少し単純に遺跡巡りを楽しんでもという気がしないでもありませんが、ともすると表面的な景観だけにとらわれかねない昨今の自分にとって、学生時代に学んでいた社会科学的な見方を思い起こさせてくれたという意味で、シルクロードの旅に出発直前に読んでおいてよかったと思わせる本でした。
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