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2010年6月 1日 (火)

歴史に思いをはせる

腰をいためてしまい、体を十分に動かせないこともあって、前から見たいと思っていた「襤褸の旗」と「草の乱」というだいぶ前の映画を見ようと思い立ったが、後者のDVDは地元のレンタルビデオ店で簡単に入手できたものの、1974年の映画である前者はビデオしかなく、今はほとんど入手不可能ということであったが、荒川の図書館で借りられることがわかり、ようやく見ることができた。
前者は足尾鉱毒の被害にあった農民とそれを指導した田中正造の日本初の反公害闘争の物語であり、後者は松方デフレによって困窮を極めた秩父地方の養蚕農家が自由民権運動と結びついて世直し一揆を起こしたものの、短期間に弾圧されてしまった秩父事件の一部始終を首謀者の一人である井上伝蔵の回顧で綴ったものである。

いずれも権力の前には抵抗する人民はいかに弱い存在であるかということを見せつけられて空しい気持ちにさせられてしまう。
イギリスを筆頭にして全ての国において、一部の者が人民から収奪した富を近代化(=工業化)の原資として発展してきたことは事実であり、これらの映画の題材もその一例に過ぎないともいえようが、果たしてそれ以外に近代化の途がなかったのであろうか。自由民権がわが国においてしっかりと根付き、弱者が切り捨てられずに救済される風土が形成されていたならば、戦前の日本の運命も大きく変わっていたのではないかという気がしてならない。

日本の人民史における巨大な先駆けとなった二つの事件の史跡を訪れれば、先人の思いが少しでも分かち合えるのではなかろうか
近々、ぜひ訪れてみたいものである。

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