子午線の夢
小手指公民館で自主上映映画「子午線の夢」を見てきました。
伊能忠敬の日本地図完成に至るまでを一部脚色を交えて制作された映画で数年前に公開されたものですが、制作した俳優座が営利目的にされたくないとの方針でDVD化されず、年に数回だけ少人数を対象に自主上映される場合のみ鑑賞できるという貴重なものです。
現在、彼の足跡を追って日本の海岸線を廻っており(ただし、自転車で)、測量という分野もかっては自分の仕事に関係していたこともあるので、ぜひ見たいと思っていた映画でしたが、今回ようやく念願かなって見ることができました
期待にたがわず見応えのある映画でした。最初の測量行は子午線測定という彼の夢と重ね合わせて実現されたものですが、次第に幕府が命じられた仕事の遂行という側面が強くなり、後半の西国測量行は責任感が原動力となったもので、彼本来の夢の実現とはいいきれないものになってしまったようです。それはともかく隠居後にこれだけの成果を成し遂げた彼のバイタリティには驚くばかりです。翻って自分にはこれからの残された人生で何ができるのだろうかと考えさせられてしまいました。
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