雪の金沢・白川郷
トンネルを抜けて越後湯沢に着くと、小説どうりに「雪国」であったが、ロマンに浸る間もなく、接続列車の大幅遅延という厳しい現実に直面する。それでも金沢には40分遅れでなんとか到着し、短くなってしまった金沢滞在時間を有効に活用すべく、すぐに路線バスで香林坊に向かう。
事前に調べもせずに行き当たりバッタリで加賀料理の店に飛び込むが、これが大当たりで、料理はうまいしボリューム満点で、これで1500円とは信じられない安さであった。
気を良くして、武家屋敷の散策に向かう。途中にあった昔の商家の展示館に入って金沢文化を堪能する。そういえば、今ヒットしている映画「武士の家計簿」は加賀藩士をモデルとしたものだとかで、あちこちにポスターが張り出してあった。
残り時間も少なくなくなったが、足早に兼六園に向かう。兼六園は4回目であるが、雪の時期は初めてなので、ぜひ雪吊りを見たいと思って楽しみにしていた。兼六園は30分くらいしかいられる時間がなかったが、雪吊りが見られたので満足であった。
目的を果たしたので金沢駅に戻ると、ほくほく線は架線事故のために運休とのことで、あぶれた乗客が駅構内にあふれていた。翌日のことを考えて多少心配になったが、明日は明日の風が吹くと考えて、白川郷行きのバスに乗り込む。白川郷に着いたのは夕方となってしまい、予約していた民宿に送迎の車で着いたときはもう暗くなってしまった。その民宿は外観は合掌造りであるが、内部は昔のままではなく、ある程度は改装がなされていた。夕食後に雪明かりの中の合掌造りを見るために、町なかに出てみるが、ライトアップされるのは土日だけということで、平日の今日は真っ暗でちょっとがっかりしたが、土日は大勢の観光客でごったがえすことを考えると、静かな白川郷の夜を過ごせたのもよかったかなという気もしてきた。
翌朝は暗いうちから宿を抜け出して、林道を展望台まで上がって見ると、夜明け前の合掌造りの集落が一望でき、ライトアップはなくともなかなかの景観であった。
朝食後、バス停まで送ってもらい、しばらく時間をつぶしてからバスで金沢に戻る。さいわい今日はほくほく線は定刻どおり動いているようだ。ただ昨日の運転見合わせの影響で車両の都合がつかずに、古い電車に車両変更となってしまったため、スピードが出ずに予定よりも遅れ気味であったが、最終的には10分程度の遅れですんだので良しとしよう。
今回は金沢、白川郷とも満足すべきものであったが、ライトアップされた白川郷も見てみたいので、いつか機会があったらまた訪れたいものである。
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