ボランティア日記 第2日目
ボランティア2日目は仙台市若林区となる。若林区に行こうとしたのは、もちろん奥の細道を歩いた時に通過した箇所という意味あいもあるが、それよりも震災直後に津波に流された多数の遺体が発見されたが、次の津波の襲来を恐れて収容に行けないというニュースが、日本に実際に起こったこととはすぐには理解できないほどの衝撃を与えたことが強く印象に残っていたからである。
若林区のボランティアセンターはなかなかわかりにくい場所にあり、何度も電話で聞いたりしてやっと着いたのが9時半を過ぎており、今日の仕事にあぶれるのではと心配したが、なんとか4人のグループで、とある家の庭の泥(藁混じりの土)出し作業を割り当てられる。その家からは2キロ強離れた海岸線の松並木が望めるが、多くの松は津波に倒されて{派遣先のまわりにも流されてきた松の木が多数残されていた}、海岸に残っている松はわずかなものとなっていた。あの海岸線近くに多数の遺体が打ち上げられていたのかと思うと、複雑な心境であった。
本日の作業そのものは、昨日と同様に比較的楽な作業であった。時期的な関係であろうが、先月の石巻の時は、被災者の生活復旧に欠かせない作業をしているという実感があったが、今回は最悪期を脱した後の、生活を快適に送るためのお手伝いという感じで、それはそれで被災者に喜んでもらえることには違いないが、なにか物足りなさを感じてしまうのはボランティア側のわがままなのであろうか
終了後は「がんばろう東北、がんばろう仙台」の気持ち込めて、楽天のナイターを見に行く。ところが、楽天応援団の近くに座ってしまったために、熱狂的なファンの中では場違いという感じで、途中からセンターよりの静かな場所に移動する。試合そのものは、7回に楽天が一死満塁のチャンスを活かせず、配色が濃厚となったため、球場を後にする。久しぶりのナイター観戦だったが、東北を応援する気持ちがあったので、それなりには楽しめた。
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