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2011年6月28日 (火)

秋田駒と平泉

恒例となっている6月の「大人の休日倶楽部パス」を利用しての家内との旅行は今年は秋田駒と平泉に行ってきました。

梅雨も本格化したこの時期に山登りとかけて予定を組むのは非常に難しい。週間予報で日曜日だけが唯一悪天を免れる可能性が高いことを知り、宿と指定券の手配をする。しかし、他の人も同じことを考えるのか、予定していた宿と新幹線は満員で、別の宿と一本早い新幹線にする。このことが後でちょっとしたトラブルの原因となる。

田沢湖駅まではスムーズに来たが、当初予定よりも早い新幹線なので、次のバスまで1時間半待たなくてはならないのが問題である。他の登山客とタクシーに相乗りすることも考えたが、登山客らしい人はみな乳頭温泉行きのバスを待っている。そのうちの一人に8合目まで行くのですかと声をかけたが無視されてしまうので、やむを得ずタクシー乗り場に行き、8合目までいくらかを聞く。すると、8合目までは交通規制があって、バスが走る時間帯にバスの直後を走ることしかできないという。弱ったなと思っていると、規制の手前まで行けば、マイカーのためのシャトルバスが8合目まで出ているので、今からなら11時過ぎのシャトルバスに間に合うという。ラッキーと思ってタクシーに乗り込み、余裕をもってシャトルバスに乗り継ぐこともできた。ところが、シャトルバスはいったん来た道を戻り、すぐに8合目への道に分かれるのであるが、その分岐点にバス停があって、そこから。さきほど乳頭温泉行きのバスを待っていた登山者たちが乗り込んでくる。一瞬ポカーンとしたが、すぐに事情が飲み込めた。彼らは、ここでここで乗り継ぎ可能なことを知っていて、乳頭温泉行きのバスを待っていたのだ。それならそうと、さきほど田沢湖駅のバス停で声をかけたときに教えてくれればいいのにと思ったが、とにかく駅前で無駄なバス待ち時間をせずに済んだのだからと、タクシー代はあきらめることにした。

8合目までの道は本当に狭い道で交通規制をしかざるをえないことを納得する。8合目に着いたときは、なんとか天気も半日は持ってくれそうで、暑い中を歩くことに比べればましかもしれないと思った。歩き出すとすぐにすぐに高山植物がたくさん目に入ってくる。知識が乏しいので、イワカガミくらいしかわからないが、写真だけはたくさんとる。秋田駒の最高峰である男女岳の東側を回り込みながら、しばらく歩くと阿弥陀池の畔に出る。ここから男女岳までは15分くらいの登りである。頂上はだだっ広いところで、天気が良ければ八幡平や岩手山といった昨年歩いた山並みが望めるところだろうが、今日は雲の中であった。それでも直下にはさきほどの阿弥陀池が眺められる。

Photo

帰りは上の写真の左の雪の部分を横切っていく道の方が近道のようであったが、雪があるためあまり歩かれていないようなので、初心者の家内のことを考えて登りと同じ道を下ることにした。下りも花を楽しみながら歩いていくとすぐに8合目である。ちょうどバスが出発する時間だったので、途中で乗り継いで主点の乳頭温泉まで行く。このあたりはたくさんの温泉があるが、我々の予約した孫六温泉は車の通れない道を20分ばかり歩かなければならない。

やっと着いた孫六温泉は電気もない(自家発電)、テレビもない、車もないという吉幾三の歌みたいなところだったが、対岸の黒湯温泉(当初泊まる予定だったところなのだが)までは道路も電線も下から来ている所を見ると、どうも「ひなびた温泉」自体を売り物にしているようでもあった。家内はもう少し文明化されたところを想像していたようで、少しご不満のようであった。もっとも私が独断で選んだわけではなく、家内の意見も聞いて選んだので、あまり風当たりは強くなかったが。

Photo_2

テレビもなく、寝るしかないので早く寝てしまったため、翌日は2時過ぎに目が覚めてしまう。しばらくうつうつして夜明け近くなってから露天風呂に行ってみるが、激しく雨がふっている。昨日山を登っておいてラッキーだった。朝食後、早々に宿を出て、平泉に向かう。

平泉は中尊寺は過去3回訪れているので、高校の時以来○十年訪れてない毛越寺に行くことにする(家内も中尊寺には行っているが、毛越寺は初めてとのことであった)。昨日ニュースで平泉が世界遺産に登録されたということであったので、すごい人出かと思ったが、平日で天気も悪いせいか、それほどの人でもなかった。毛越寺は建物自体は多くが焼失したりして現存していないが、池と庭園が見事で、藤原三代の栄華を充分に感じさせるものであった。

Photo_3

時間があれば、この後、厳美渓まで足を伸ばすことも考えていたが、帰りが遅くなりそうだし、雨の中を川下りでもあるまいと、このまま東京に帰ることにした。

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