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2011年8月17日 (水)

ロシア旅行記

 

 

 

 

7/12

 

初めてのエアロフロートだったが、思っていたほどの劣悪航空会社でもなく、10時間のフライトもさしたる苦痛もなく終えて、夕方のモスクワ空港に到着する。ここからはほとんどの観光客はタクシーで市内に向かうようだが、タクシーだと1万円近くはかかるとか。まだ時間は早かったし、早くホテルに着いてもやることもないので、バスと地下鉄を乗り継いで行ったら、二人で300円くらいで済んだので、儲かった気分になる。

 

モスクワの地下鉄は核シェルターも兼ねているとかで、凄まじい深さまで掘られており、エスカレーターの乗り降りだけでもかなりの時間がかかってしまうが、エスカレーターから見上げる天井の装飾が見事である。駅名表示はキリル文字のみなのでわかりづらいが、路線そのものは番号がふってあるのでわかりやすいといえる。

 

ホテル周辺にはレストランもなく、機内食が遅く提供されたことでもあったので、その晩は夕食も摂らずに寝てしまう。長い一日だった。

 

 

 

 

 

7/13

 

今日のホテルの朝食はかなりの豪華版であった。昨日買った地下鉄回数券を利用して街へ出る。まずは赤の広場へ。思っていたよりも広くはなかった。正面にクレムリンが城壁のように聳えるが、入口がわからなくてウロウロする。やっと見つけて荷物を預けて入場できるまで数時間かかってしまった。武器倉庫は別料金で金製品が多数展示されているらしいが、今回は省略。見所は昔のテトリスで懐かしいロシア正教の建物と展示品の数々であるが、数時間でもあれば十分でモスクワ見物は一日のみとしたのは正解であった。

 

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クレムリンを後にしてモスクワ川沿いに歩き、途中の船着場から船に乗ろうとしたが、地下鉄その他と比較してあまりにも高いので(といっても数千円程度だが)、あきらめて夜行列車の乗り場であるレーニン駅に向かう。モスクワ駅といっても行き先別に六ヶ所もあるが、間違いなく今夜の夜行列車の出発駅であることを確認してから、妻を駅に残してホテルに預けておいた荷物を取りに行く。地下鉄回数券をフルに活用して1時間半くらいで荷物を持って駅に戻ると、妻が心配そうな顔をして待っていた。しばらくしてホームに見に行くと、我々の乗る夜行列車はもう入線していたので乗車する。4人1部屋の個室で相客のことが気になったが、若い男性二人で廊下でずっと話し込んでいるようなので、ベッドをセットして下段で先に寝てしまう。

 

 

 

 

 

7/14

 

目覚めると相客は上段で寝ていた。サンクトペテルブルグが近づくと、女性の車掌が簡単な朝食を配りにきた。今晩のホテルは駅の近くなので、駅に荷物を預けてから、今回のロシア旅行の最大の目的であるエルミタージュ美術館に地下鉄で向かう。

 

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エルミタージュ美術館は4つの部門で構成されているらしいが、人気の集中するのはロシア王室の秘宝を集めた展示である(一応、撮影禁止となっているところでも、係員によっては大目に見ているようなので、多少は写真を撮ってみた)。Cimg2269

 

 

 

ただこれだけだと数時間もあれば見物は終わってしまう。その後はエナ川沿いにも観光船があるとのことなので、今回は一人2千円程度を奮発する。ところが行き先を確認しないで乗船し、多分同じ所に戻るだろうと思ったのが大間違い。船は川を下って湾に出て、沖に向かってどんどん進んでとある船着場で全員下船。果たして私はどこにいるのでしょう。ほかの船が出航するところだったので、行き先もわからないまま乗ろうとすると、船会社がいくつかあるとみえて、チケットを見せると別の船会社へ行けと行っているようだ。大体、今持っているチケットが片道なのか往復なのかもわからない計画性のなさである。妻も不安もあってか大いに不機嫌となる。とりあえず奥の方に宮殿が見えるので、多分有名な夏の宮殿であろうと、入場料を払って庭園を見物する。

 

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妻も庭園が気に入ったようで、機嫌も直ってくる。宮殿内は別料金であるが、せっかく来たのだからと順番待ちして入場する。館内はまばゆいばかりの黄金で飾り立てられているが、こちらは厳格に撮影禁止が守られていて、誰も写真を撮っている人はいなかったので、残念ながら写真はない。

 

展示終了の17時までに見物も終わったので、船着き場に戻るとクローズされていた。やむをえず街までの表示がある方に歩き出し、タクシーでもつかまえようと思っていると、運よくバスが通っていたので乗り込み、車掌に教えてもらったとおりに鉄道に乗り換え、さらに地下鉄を利用してホテルに着くことができた。ホテル近くでロシア料理も堪能し、妻も満足のようであった。

 

ここサンクトペテルブルクはまだ白夜なので、夏至に開催される白夜マラソンのコースの一部を深夜に走ってみようかと思っていたが、それほど緯度も高くなく夏至からだいぶ日が経っているために、深夜はさすがに薄暗くなってきたので、白夜ランニングは断念することにした。

 

 

 

 

 

7/15

 

白夜を走らなかった代わりにと、フロントでパスポートを返してもらってから、朝の街を走る{不携帯が見つかると、拘留されることも}。まず東側に向かって川に出て、後は川沿いにエルミタージュ美術館の少し咲きを曲がってホテルに戻る。走った跡の飯はうまい。

 

今日も一日観光の予定だが、昨日のうちにエルミタージュと夏の宮殿に行ってしまったので余裕がある。妻がエカテリーナ宮殿の「琥珀の間」に行きたいというが、ちゃんとしたガイドブックを持ってこなかったので、場所がよくわからない。フロントで聞くと、プーシキンからバスが出ているとのことなので、ホテルに荷物を預けて行ってみることにする。実はプーシキンに行くのにはもうひとつ目的がある。というのは空港までタクシーで行くと1万円近くかかるが、プーシキンからはバスが出ているとのことなので、その下見も兼ねてのことである。ところがプーシキンまで地下鉄で行ってみると、空港や宮殿行きのバスが全くわからない。そこで宮殿行きはあきらめて、空港行きのバスが出ていることがガイドブックのコピーに書いてあるモスコースカヤまで行ってみることにする。今度はちゃんと空港行きのバスがあることが確認出来たので、中心街の北側を散策して時間を潰す。

 

空港の国際線と国内線は場所が離れていてバスも違うのだが、タシケント行きだから国際線だと思いこんでいたところ、チケット購入先からの注意書きに国内線の空港だと書いてあると妻に指摘されて危うく間違えずにすんだ。

 

またもや数百円のバス代で空港に着くと、チェックインはもの凄い込みようで、乗客同士のケンカまで起きている。苦労してなんとかタシケント行きの機内に乗り込み、慌ただしい3日間のロシア旅行を終え、次の訪問先のウズベキスタンに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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