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2011年12月26日 (月)

上信県境

関東県境尾根縦走計画の一環としての上信国境尾根縦走に向かいました。小海線の臼田駅に11時半頃に着きましたが、タッチの差で1台しかないタクシーに先に乗られてしまい、タクシーが戻ってくるまで30分以上待たされる。おまけに戻ってきたタクシーの運転手が昼食をとっている間、さらに待たされる。

ようやくタクシーに乗り込み、30分位で田口峠に着く。4500円かかってしまったが、歩くと5時間近く単調な林道歩きをさせられることを思うとタクシーで行ったのは正解であった。

Photo 雪の少ないことに拍子抜け

Photo_2出発時の出で立ち(カーブミラーを撮す)

峠は前回来た時も霊仙峰に向かう道が発見できなかったところで、今回も少し迷ったが、戻り気味に行くと尾根上に出られた。その先でもひとつ尾根を取り違えてしまったが、GPSの力も借りて正しい尾根に戻ることができた。

霊仙峰の先で暗くなってきたが、予想に反して雪が全くないので、これでは炊事もできない。しばらく行くとほんの少しだけ雪が残っているところを見つけたので、かなり傾斜があったが、テントを張ってっしまう。さっそく雪を集めに行くが、表面に薄く残っているだけなので、なかなか集まらない。ようやく夕食分くらいは集まったが、この雪の少なさでは明日からの水分補給が思いやられる。せっかく持ってきたスノーシューなんぞは全く役立たずになりそうだ。

明るくなってから行動したので、出発は8時半過ぎとなってしまった。しばらく歩いていると思いがけず反対側からの単独登山者と出会う。まさかこんな不遇なコースを歩く人がいるとは思わなかった。

今日のコースは尾根が複雑に入り組んでいて迷いやすいので注意しながら歩いていたのだが、やはり尾根を取り違えてしまった。小高い場所で見回すと、正しいコースは隣の尾根ではないかと思われたので、GPSで確認すると、やはり間違っていたので来た道を戻ったが、1時間あまり時間をロスする。

それから先も結構ヤブがあったりしてペースが上がらない。途中に比較的雪が残っているところがあったので、昨日の失敗に懲りてビニール袋に炊事用の雪を入れて運んでいくことにする。

余地峠の手前の絶好の平坦地があったので、まだ4時半だがテントを張ることにする。予定よりも行程は遅れているが、別に締め切りがあるわけではないので、今回は行けるところまで行けばよしとしよう。

今日は早出するつもりだったが、出発はやはり8時近くになってしまった。余地峠はキャンプ地のすぐ先であった。これから先いくつ峠を通るのだろうか。まずは矢沢峠を目指す。矢沢峠までは4時間くらいで着く。矢沢峠はだだっ広い所だが、どこが峠かわからず、適当に踏跡を追って大上峠を目指す。途中ヤブの所も何カ所かあったが、踏跡がはっきりしていたので、予想よりも早く2時半には大上峠に着く。立派な自動車道が横切っているので、下山してしまいたくなるが、実際は半日位歩かないと駅までは着かない奥深いところである。

Photo_3

明日の行程を考えて今日中に行ける所まで行くことにする。峠からしばらくは緩やかな登りだったが、だんだんと傾斜がまして、最後はロープまでついているほどだった。その先の雪がうっすらと残っているところで、また炊事用の雪をビニール袋にかきあつめて持っていく。暗くなっても歩くつもりだったが、暗いとコースが不明瞭になりそうだったので、6時前だがテントを張る。今夜はクリスマス・イブだが、一人寂しくレトルト食品で簡単な食事を済ます。明日は下界に降りてうまいものをくいたいものである。

最終日はたいへんな一日となってしまった。朝起きて外に出てみると雪が舞っており、ホワイトクリスマスである。

今日の行程は長いので5時に出発する。稜線をしばらく東に進んでから南に進路を変えるのであるが、何度も早く南に変えすぎてしまって、そのたびにGPSの現在位置と回りの地形から間違いに気づいて元の場所に戻る。

進行方向には高崎方面の街明かりが見えていたが、やがて日の出を迎え、天候もすっかり回復してきた。

Photo_4

ここまでは比較的順調に進み、この分では佐久側の最終バスにも間に合いそうだと思ったが、その考えが甘いことをすぐに思い知らされた。

南に進路をとって間もなくして猛烈な藪に突っ込み頂上に達した。GPSの地図で確認すると、登山道は山の北側を巻いているようだ。本来は来た道を戻って、正しい道に戻るべきなのだが、GPSを持っていることでもあるしと、強引に東の方向に藪漕ぎを始めてしまった。ところがこの藪の頑強さは半端ではなかった。藪を漕ぐことは全く不可能で、笹の幹を何本もまとめて、最初は膝で体重をかけて倒し、次にそれに足を乗せて行く動作を繰り返して、藪の表面を玉乗りのように少しづつ進んでいった。時々は藪の中に落ち込んでしまって、そこから這上がるのに一苦労する。

2時間近くの苦闘の末、ようやく藪を脱出する。丁度目の前に境界石があって、県境稜線に出たことを知る。そこから南に下る藪尾根には人がやっと入れる隙間がずっと続いている。念のためにGPSで現在位置を確認すると、さきほど頂上で確認した時とほと んど変わっておらず、南に曲がるのはもう少し先となっている。「そんなはずはない。きっとgpsが故障なのだろう」と藪に突っ込んでいたが、途中で道が消えていたので、やはり獣道だったのだろう。やむをえず、東に進んで、しばらくしてから南に向きお変える。その時、ザックのサイド付けてあった新品のスノーシューがなくなっていいるのに気づく。戻って2時間ほど捜すが見つからずあきらめる。

藪漕ぎとスノーシュー捜しで4時間のロスとなったので、十国峠まで行くのをあきらめ、手前の大仁田峠から林道を群馬側に降りることにする。こんな手前で降りるなどとは思ってもみなかったので、この林道については特に調べてなかった。どうせ一本道だろうと思っていたところ、途中で分岐しているので、左の道を行くが、送電塔の先で道は終わっている。そこで分岐点に戻って右の道を行くと、こちらも30分くらい先で道が終わっていて、その先は急な斜面となっている。時間は4時半でもう30分もすれば暗くなる。大いに慌ててGPSと地図で判断すると、急な斜面を降りて沢に出て、しばらく行くと道が出てくるようであった。未知の沢を降りるのは本当は禁じ手なのだが、ここならなんとかなりそうだ。

沢に降りて、しばらく行くと踏跡がでてきた。雪がついていて部分的には緊張するところもあるが、慎重に歩いている限りは大丈夫だ。踏跡は途中から林道になることはわかっていたが、そこまでがやけに長い。GPSで距離を確認するが、一向に近づかない。またもやGPSが壊れてしまったのではないかと思ったりする。ようやく林道に出て、しばらく歩いて電波の通じるところで自宅に電話して、帰宅が明日になることを連絡する。これでいくら遅くなっても構わなくなったが、残された心配は今夜の泊場があるかどかである。下の集落まで降りたが、旅館などはもちろんなく、テントが張れそうな空き地はみな墓場となっている。そこで、村役場のあるところまで、もう一頑張りすることにする。村役場ならテントの張れる空き地くらいあるだろうし、そこなら自販機も多分あるだろう。やがて今日一日の17時間の歩行を終えて村役場にたどり着いたが、テントの張れるような空き地はなかった。その代わり、隣に川が流れていて、台地に降りられるようになっていて、台地の隣は橋の下になっている。あそこならば、早朝通行している人からも見えないだろうから見咎められる心配もないと早速テントを張る。とうとう橋の下にテントを張るまで成り下がってしまったか

Photo_5

今回はスノーシューとGPSのテストも兼ねて行った山行であったが、スノーシューは未使用のまま紛失してしまうし、GPSの方は功罪相半ばするといえるだろう。もっとも今回と違って視界が効かない場合には、今回のような道のないか荒れている山だとGPSなしに突破するのは至難の業かもしれない。

今回はとんでもない所を降りてしまったので、次回のアプローチをどうするかが問題だ。今回のコースを下から登っていくなどとは論外なので、自転車のトレーニングを兼ねて十国峠まで上がり、そこから往復するのが順当だろう。いずれにしても長野との県境だけでも、制覇に至るのにはしばらく時間がかかりそうだ。

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