先週、城ヶ崎イサリビロックに行く予定だったところが、帰国の遅れで中止となってしまったものを1週間遅れで行ってみる。同行者にその旨を連絡するも、なんの連絡もないので多分不参加だろうと思ったが、ひょっとして現地に直接行っている可能性もゼロではないと予定どおり出かける。
予想どおり駅には予定時間には誰も来なかったが、万が一を考えて現地に向かう。当然、現地には来ておらずというか、誰もいない貸し切り状態であった。そんなわけで、まるっきりモチベーションがあがらなかったが、せっかく来たのだからと、前回濡れていて登れなかったイサリビクラック1本だけでも登ることにする。まずは易しいルートでアップを行うが、ロープが直上せずに斜上するので、結構緊張する。
食後にイサリビクラック右にトライ。何度も登っているルートだが、出だしが被り気味の緊張するところで、踏ん切りがつかずになかなか離陸できない。トップロープで相棒が終了点にかけたロープを引っ張ってくれる場合は勿論、自分がリードする場合でも頭の上のクラック(割れ目)にカムをセットしてそれにロープを通すだろうから、カムより上に登るまでは落ちる心配がない。ところが固定ロープを一人で登る場合には安定した所まで登り切って固定ロープにセットした登降器を引き上げるまでは、もし落ちると下まで落ちてしまうので、緊張するわけだ。まあ落ちても大した距離ではないのだが
何度も逡巡した後に思い切って体を引き上げて、上部のフレークを右手で掴み、左手で登降器を引き上げてほっと一息をつく。そこから上はそれほど難しくはないのだが、固定ロープが左ルート寄りにセットされていたため、登るにつれてロープが左上する形いなり、もし落ちると体が左に振られることになって恐くなってくる。そこで一度ロープにぶらさがって左に移り、左ルートを登ることに変更する。
左ルートの方はクラックが濡れていていやらしかったが、途中何度かロープにぶらさがりながらも終了点まで登りきる。右ルート用にロープの位置を変えようとも思ったが、面倒くさいので、そのままロープを使って降りて、左ルートを下から忠実に登ることにした。ところが下に降りてみると、左ルートの最初の部分は右ルート以上にいやらしかったのを思い出し、今日はモチベーション不足で、これ以上の緊張感を味わいたくなかったので、時間は早いがこれで打ち切りとすることにした。
このまま帰ったのでは早すぎるので、途中寄り道をしていくことにする。それは国府津で途中下車して松田まで往復することだ。JR全線乗車にトライ中の自分にとって、関東地方での数少ない未乗車区間がこの区間である。御殿場線の御殿場~沼津間は小田急線新松田経由で何度も乗っているが、東京地区に住んでいる者にとっては、国府津~松田間を乗車するという機会はまずないことである。幸い今日は青春18切符を持っていてただで往復できるし、時間もあるので懸案を解決することができた。
ローカル電車でガラ空きかと思いきや、本数がすくないためかかなり混雑していた。初めて見る車窓には満開の桜が並んでいて目を楽しませてくれる。1週間ほど前にいたグリーンランドは雪と氷の世界だったが、四季のある日本はやはりいいなあとしみじみ思えた。
クライミングと乗り鉄の両方を楽しめて有意義な一日でした。
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