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2012年5月 1日 (火)

連休前半線(十国峠)

今年の連休前半はロッキー横断の練習に十国峠に出かけ、併せて、関東国境縦走の未踏部分を少し歩いてきました。下の地図の左は関東国境縦走路の全体図、右上の青線は行きの行程、右下の青線は帰りの行程、赤線は歩いた部分です。

Photo

ロッキー横断まで2カ月余りになりましたが、最近は全然自転車に乗っていませんでしたので、これではいかんと本番並の荷物を乗せて信越線の松井田駅から長駆十国峠を目指します。松井田駅からはさわやかな初夏の風を受けながら気持ちよく自転車を走らせます。途中、下仁田の生協で弁当と水4リッターを購入。本番では10リッターの水を携行する予定ですが、その携行方法として後輪の両サイドバッグの上の部分に2.5リッターのプラスチック製パック2本を袋に入れてゴムバンドで固定し、そのうち1本から吸引ホースを胸まで伸ばして、走行中にいつでも飲めるというシステムの試験を行うつもりです。これですと、水がないときは封筒状になって嵩張りませんので、飛行機での輸送にも便利です。

水の携行システムは順調のようですが体の方はそうは行かず、湯ノ沢トンネル手前の登りで早くもバテ気味となり、こんなんで十国峠まで登れるのか不安になってきます。トンネルを過ぎると下りになり、十国峠に続いている武州街道に出ますが、10分位降りた所にある上野村の道の駅には寄らずに、標高差800メートルある十国峠を目指します。途中に全面通行止めの標示があって「あれ」と思いましたが、車も通っているので大丈夫だろうと進んでいくと、案の定、前方にゲートがあって道が遮断されています。ゲートの右に写真があって道端に落石があるとのことである。あんな石は重機を持ってくれば1時間もすれば片づくのに3ヶ月近くも道路を通行止めにするなんて、何を考えているのだろうと腹が立ってきました。もっとも、石があっても自転車の通行には支障はあるまいと、ゲートの脇をすり抜けて進みますが、車も来ないので静かな登りが楽しめます。ところがその上にも次々とゲートがあり、そのうちの一つは道の端まであるのですり抜けることができません。最初は荷物を外してゲートの上を越えようかと思いましたが、ゲートの間ならば荷物をつけたままでも可能なことに気付きました。でもよい子の皆さんはけっして真似をしないように

Gate

最後のゲートまで行きましたが、結局落石の跡はなく、あの写真は一体なんだったのでしょうか。でも道はまだ半ばまでも行っていません。傾斜こそきつくはありませんが、延々と登りが続きます。幸い吸水システムがうまく機能していますので、漕ぎながらでも水を飲み続けることができ、炎天下でもなんとかがんばることができます。途中前方にタヌキが現れたので、これ幸いと、休憩しながら観察をします。

Tanuki

いよいよ胸つき八丁の登りに差し掛かります。足が痙攣を起こしそうになるので、休み休み進んでいくために一向にペースがあがりませんが、今日中に着けばいいやとのんびりと構えます。
夕闇迫る頃にようやく峠に着きます。数年前に同じ道を来た時にはその日のうちに佐久側まで下ったのですが、体力が落ちたのでしょうか。まああの時はロードレーサーで空身だったのだから、今回とは比較にならないと考えて自分を慰めます。駐車場には車が一台泊まっていて、ここで一夜を明かすようです。私は反対側の草地にテントを張ります。今日はトレーニングも兼ねているため、水だけでなくアルコールから食料まで大量に持ち込んでいますので、一人で酒盛りをしてから寝袋に入ります。

翌朝はテントを撤収して荷物を自転車にくくりつけてから、自転車を置いて、北に向かって稜線を進みます。昨年の12月にこのすぐ近くまで縦走しながら時間切れで別コースから下山してしまいましたので、そこまで往復するつもりですが、GPSで確認すると、前回のコースまで到達しているはずなのに、前回降りたところにあった舗装道路が見あたりません(ところが舗装道路はすぐ終わってしまい、そこからは谷を強行下山して麓に深夜に辿り着くまで延々と歩く羽目となったのですが)。そのうちに、前回出会った舗装道路はもっと下の方にあって、前回歩いたところまでは間違いなく歩いているということの確信が持てましたので、引き返すことにしました。帰りは稜線通しでなく林道を行きましたので、早い時間で自転車の所まで戻れました。多少ダートですが、こんな林道があるのなら行きもこの道を行けばよかったのにと後悔しました。

一休みした後は、南に向かいます。途中までは林道が地図に載っていましたので、自転車で行きます。一応は立入禁止とはなっていますが、昨日の通行止めの例でもあるように行政はなんでも禁止すればよいと考えているようなので、こちら側も万事自己責任の原則で対処していくつもりです。林道の終点からも登り一方なので迷うこともなく進んで行き、栂峠にまで達します。ここまでは佐久側からの登路がありますので、次回はここから南の縦走を行うこととして自転車のところまで戻ることにしました。

Touge

ところが自転車の置いてある近くまで戻ったところで異変がおこりました。いくら進んでもGPSの位置が変わらないのです。前回も同じようなことがありましたが結局は自分の感覚が間違っていたようでしたので、今回もそうだろうと思って、踏まれた道を外れて確かさっきはここを登ってきたはずだという急な尾根を降りかけたのですが、GPSでは目的地は現在地よりもう少し東側にあるようだったので、少し尾根を回り込んでいくと、かすかな踏み跡がありましたので、その踏み跡を拾って行きますと、だんだんはっきりした道に成っていき、ついにはさきほどの道に戻ってきてしまいました。リングワンデリングというやつをやってしまったわけです。それじゃあ、やっぱりさっきのはっきりした踏み跡をそのまま行くのではと思い直し、記憶とは違うのですが、踏み跡をそのまま進み、どんどん高度を下げてしまってしまいました。ここでもう一度GPSで現在地を確認しますと、「なんてこった!さっきと現在地が変わってない」。ここで初めてGPSが異常なことに気付きました「やっぱり地図と磁石をつかわなくっちゃ」と磁石を取り出したところ、GPSに追われて最近使われなくなった報いなのか、磁石の針が外れて使用不能となっています。悪いことが重なるときは重なるもので、方位と高度機能がある時計が電池切れのためか(ソーラーのはずなんだが)、昨夜から動かなくなっていました。登山路も標識もない山で現在地確認の手段が絶たれしまえばお手上げです。たいして深くもない山なので谷を強行突破すれば里には降りられるでしょうが、今回のように自転車と荷物を山の上に置きっぱなしにしてある時はそういうわけにも行きません。一瞬パニックになりかけましたが、冷静になって考えてみますと、GPSが物理的におかしくなったわけではなく、GPSのデータを処理するソフトがおかしくなったのではないかと気づき、一度ソフトを終了して再度起動したところ、今度は正しい現在地を表示しましたのでほっとしました。自転車が置いてある場所より一つ西側の尾根を降りていたようなので、一度降りた踏み跡を登り返し、さきほど途中まで降りかけた急な尾根を降りていきますと、途中一回道を間違えたものの、自転車のところまで無事に戻ることができました。

道迷いで時間を食ってしまい、峠に戻ったのは12時半と予定を過ぎてしまいましたが、あとは下るばかりです。峠からちょっと降りたところにもゲートがあり、上野村には迂回路を通るように書いてあります。たまたまその迂回路を登ってきた自転車乗りがいましたので聞いてみますと、急坂の連続でたいへんだったようでした。通行止めになっている道も自転車での通行には問題ないよと教えてあげますと非常に憤慨していました。
私は勿論下りも昨日と同じ道を行きます。車が通らないだけに実に快適です。登りではあれほど苦労した峠道も下りではいとも簡単に通過してしまいました。
疲労次第では昨日と同じく松井田か途中の下仁田から電車で帰るつもりでしたが、それほど疲れてはいませんでしたので、志賀坂峠越えで秩父まで行くことにしました。

志賀坂越えは稜線直下でトンネルに入りますが、それでも400メートルくらいの登りです。昨日の十国峠越えに比べれば半分くらいしかありませんが、傾斜はこちらの方がかなり急です。それに二日続きの上り坂はやはりたいへんです。途中での車の中からの声援に元気づけられたり、GPSでトンネルまでの距離を確認したりしてやっと登りきることができました。短いトンネルを越えて埼玉県の標示を見たときはホッとしました。

Saitama_2

ここから小鹿野までは20キロ近くもダウンヒルが続きます。快適でしたが、風をまともに受けるので体が冷えてしまいました。終点の秩父手前でちょっとした登りがあるのですが、心の準備ができていなかっただけにバテてしまいました。秩父駅では食事する時間もなかったので電車に乗り込み、駅で買ったイワナ鮨を肴にビールで乾杯して自分自身にお疲れさんと言ってあげました。

今回はトラブルはあったものの予定どおりスケジュールをこなせて満足でした。前回の関東国境尾根縦走では飛んでもない所に降りてしまったので、そこをまた登り返すわけにも行かず、どうしたものかと思っていたところ、今回の山行で次回に繋げることができました。ロッキー横断計画の準備としては第1回としてはまずまずの成果でした。これからも何回かより負荷をかけたトレーニングを行って本番に備えたいと思います。

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