サロベツ原野
利尻島を朝のフェリーで出て稚内に戻り、30分後にJRに乗り込むという慌ただしい予定で、自転車のフェリーターミナルでの組み立てと駅での分解作業が重なってギリギリで電車に乗り込む。
豊冨で下車してサロベツ原生花園に向かおうとするが、家内のためのレンタサイクルは見あたらなかった。1日数本あるバスは1時間以上の待ち時間があるため、自転車に二人乗りで行くことにする。バス待ちをする中国人グループの声援を受けて出発するが、それに先だって家内に体重を聞く、。ウ~ム、私より5キロも重いではないか。いつの間に太ったんだ!
最初はぎこちなかった二人乗りもすぐに慣れて、原生花園にほどなく着く。礼文ほどの多くの種類はないが、エゾカンゾウ(本州ではニッコウキスゲ)の広大な湿原に広がる群落の見事さは、尾瀬をはるかに凌ぐ気がする。これで利尻・礼文・サロベツ国立公園の全てを回ったが、前二者の賑わいと比べて、サロベツ源野の静けさはどうしたことなのだろう。
路線バスで駅に戻る家内と別れて日本海に向かう。途中の花の美しさは原生花園を凌ぐほどであった。海岸線のオロロン街道に出てもすぐに稚内方面には戻らず、天塩方面に向かう。昨冬オロロン街道を歩いた時は、手前で豊冨方面にコースを変更してしまったため、分岐点まで戻って、海岸線一周のコースを繋げることにした。分岐点まで戻ると、昨冬は季節風にたたかれて辛かったことや、震災と原発事故直後で暗澹たる気分であったことが思い出された。
思い出から戻って、稚内目指してのツーリングを開始する。海沿いの草地にはところどころ原生花園に匹敵する花々の群生が見られて楽しませてくれた。
稚内には19時半過ぎに帰って、家内と待ち合わせて食事をしに出かけるが、駅周辺の飲食店はほとんど閉まっているので、やむをえずコンビニでテイクアウトを買って、ホテルで食べることにする。島では民宿風のところばかり泊まっていたので、やはりホテルは快適である。
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