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2012年8月 3日 (金)

コロラド州に入る

8月1日(水)                                                   

当初の予定ではバーナルの次の宿泊予定はダイナザールで46キロしかない。これは次の宿泊予定地のメイベルまで100キロ近くあり、その間にはホテルまたはキャンプ場がなかったからである。だが今は野宿というのも選択肢になっているので、メイベルまでは無理としても、できるだけ遠くまで行きたいと、7時過ぎにはモーテルを出る。
前日に完全休養をとったため、快調に飛ばしていける。
午前中は妙義山を思わせるような変わった岩山や緑色をした川など見るべきものも多く退屈しない。
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昼過ぎに待望のコロラド州境の表示が目の前に現れた。その時であった。道路の反対側に2匹の小型犬がいて、こちらに向かってくるではないか。とうとう恐れていたワンちゃんとの対決が始まるのかと覚悟を決めたが、どうも様子が違う。ぜんぜん吠えないだけでなくフレンドリーな顔つきである。黒い方はそうでもなかったが、茶色い方は私の片足に前足でしがみつき、自転車の上によじ登ろうとしたりして放してくれない。しょうがないのでそのままにしておくと、飽きたらしくてコロラド州の歓迎ボードの方に行ってしまったが、この隙にとスタートすると後を追ってくるものの、スピードをあげると諦めてしまった。コロラド州のとんだ歓迎セレモニーであった。おそらく道路の両側には延々と鉄条網があるので、どこかの抜け道から道路に出てしまったものの、帰れなくなって長時間たったところに人間が来たので、嬉しくて寄ってきたのだろう。こんなところを通るのは車ばかりで人間は皆無だから。
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とんだ珍事でダイナザールに着いたのは12時半を過ぎてしまった。モーテル2軒とレストラン1軒があるだけでマーケットもなかった。こんなところを泊まり場にしなくて良かったと思った。サンドイッチを注文してゆっかり食べてから出発したが、マーケットがないのは残念だった。というのは、今日は野宿予定で食料や水が多かったので、ビールは途中で買おうと思っていたかである。地図にはこの先にもいくつか地名が書いてあるのでどっこかで買えるだろうと、その時は思っていた。
地図上の次の地名のブルーマウンテンで8マイル先。昼は暑いので1時間走行して休憩としているので、ちょうどよい距離だ。名前のとおりのおいしいコーヒーでも飲めるのかな。ところがこれが大間違いで、人家もない単に道が分岐しているだけのところであった。その先の地名のあるところにも人家がなかったが、地名の表示もなくて期待していなかった所に忽然とレストランが現れる。最初ドアを引いても動かないので、休みかなと思ったが、明かりがついていたので、強く引くと開いて中にはおばさんが一人暇そうにテレビを見ていた。夕食の時間にはまだ早かったのでコーラだけを注文する。炭酸飲料は携行しているのだが、お湯になてしまっているのに比べれば、氷入りのコーラの旨さは格別である。飲み終わっていくらだと聞くと1ドルだという。それではあまりに安すぎるのでもう1ドルをチップとして渡す。
レストランを出てしばらく走行していると、だんだん雲行きが怪しくなってくる。灰色の雲の上から無数の雲の糸が垂れているような今まで見たこともない情景が広がって、その中では稲妻が光っている。そんな恐ろしい雲が間近に迫ってきているではないか。あんな雲に捕まったら、半砂漠状態で高い木は皆無なので、地面に這い蹲って雷をやり過ごすしかない。幸い進路の峠の向こうには怪しい雲は広がってないようなので、あそこまで逃げれば安全だと思い、必死で自転車を漕いで峠を越えて難を逃れた。その後に強風と激しい雨に見舞われたが、もう雷は遠くで鳴っているだけだったので、ゆっくりと雨具をつけて走行していると、雷雲から離れたためか雨も止んでしまった。
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そろそろねぐらを探さなくてはと思っていると、なんとかスプリングの手前でやたらと表示が出てきて、レストエリアだとかインタレストなんとかとあるので、そこそこの観光地かと期待したが、行ってみると、休憩所がポツリとあるだけであった。これでビールは買い損ねてしまったが、そんなことより今日の泊まり場を見つけることの方が先決だ。
しばらく行くと、地図にはないキャンプ場の表示が出てくる。だがかなり道から外れた所にあるようだし、満員ということはありえないが、逆に営業していないということも考えられる。それで道をそのまま進むと、しばらくして絶好のキャンプサイトを見つけた。道路から10メートルほど奥まったところにあり、灌木が道路からの視界の遮蔽と風よけになっているというものである。水場はないが十分な量の水を持参しているので問題はない。テントを張って食事を終えてくつろいだ気分で外を眺めると素晴らしいロケーションであることに感激する。
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惜しむらくはビールがないことだけである。そこで今日の教訓「酒は売っている時に買うべし」・・・
今日は110キロ近く走って疲れたので、酒の力を借りなくても直ぐに寝入ってしまった。

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