北関東鉄道の旅
一気に春めいてきた週末は北関東鉄道の旅に行ってきた。
関東地方のJRのうち、未乗車で長い路線は両毛線だけなので、まずは高崎まで行きそこから小山まで両毛線に乗る。小山からは栃木まで二駅戻る。というのは栃木から宇都宮までの東武宇都宮線にも、この際乗ってしまおうという計画だからである。
本来、鉄ちゃんではない自分としては、鉄道に乗ることだけを目的とせず、必ず別の目的とかけることにしており、今回は宇都宮郊外にある古賀志山というクライミングのゲレンデはまだ行ったことがなかったので、数本登るつもりで、ロープの他に最低限のギア類もザックに入れ、アプローチのためにロードレーサーまで持参してきたのだ。そして最寄り駅は鹿沼駅なので、宇都宮駅からはJRに乗り換えるつもりであった。ところが、東武宇都宮駅にはJR宇都宮駅の表示がない。不思議に思って駅員に聞くと、JR宇都宮駅までは歩くと30分くらいかかるというではないか。
オーマイゴッド!!自転車を担いでそんなに歩くのは無理だし、一度ここで両輪を着けて、JRの駅でまたはずすなどという面倒なことを、わずかの距離の走行のためにやるのは馬鹿らしい。そこで宇都宮駅から直接に古賀志山を目指すことにした。これで楽しみにしていた宇都宮名物の餃子を食べる時間がなくなってしまったが、良く調べずに来た自分が悪いのだからしょうがない。
ところが、GPSで古賀志山を検索してもヒットしない。しょうがないので鹿沼を目指すことにした。鹿沼までは思ったより時間がかかかり、この分ではクライミングする時間は多分なくなるだろうが、取り付きまで行って、目でルートを追うだけでもいいやとペダルを漕ぎ続ける
鹿沼の近くまで来ると、古賀志山らしき岩山が見えてくるし、GPSの地図にも古賀志山の名前が表示されているので、そちらに向かって進んでいく。
ところが、岩場の分岐点を見過ごしてしまったようで、そのまま林道を進んでしまい、古賀志山頂への道に入ってしまったょうである。途中で間違いに気付いたが、もう時間もないので岩場は諦めて、鹿沼駅を目指して降りる。鹿沼駅から乗る日光線は前にも乗ったことがあるが、使用する列車が、今度のダイヤ改正で変わってしまって見納めになるためなのかどうか、沿線にはカメラマンがたくさんいて撮影をしていた。もっとも自分は鉄ちゃんではないので、そんなことには無関心なのだが
宇都宮に戻って、このまま東京に戻ってもよいのだが、実はもうひとつ寄って行きたいところがある。それは宇都宮の2つ先の宝積寺という駅から分岐している烏山線という東北線の支線である。盲腸みたいな路線であるが、JR全線乗車を目指す以上は外すわけにはいかない。JR全線乗車を目指す人は普通は終点の烏山まで行ったら、また同じ路線を戻ってくるのだろうが、それでは芸がない。今回はせっかくロードレーザーをま持参してきているのだから、なかなか乗る機会のない真岡鉄道の終点である茂木までの17キロは自転車で繋げることにした。予定していた電車の乗り換え時間は1時間半くらいはあるので十分間に合うだろうと思っていた。とごろが、前半は登り坂でスピードがでず、後半の下り坂は暗くなってしまったため、これまたスピードが出せずというわけで、思いの外時間がかかってしまい、予定の電車に乗れるかどうか微妙になってきた。その電車が帰宅するための最終電車かどうかがはっきりしなかったので、もしそうだったらまずいなと少々焦る。
茂木の駅に着いたのは、乗車予定の電車がまさに出発しようとする時間であった。車両1両のみのワンマン電車は乗客ゼロだったので、そのまま積み込んでしまう。運転手さんが振り返って、「自転車をそのまま乗せてはダメだ」と言っているが、発車時間となっているので、実力行使するまでもなく、電車は走り出す。走り出してしまえばこちらのものだと言わんばかりに、おもむろに車輪を外して袋に収容する。こうなれば文句はあるまい。
終点の下館からは、これまた未乗車の関東鉄道に乗って取手経由で帰るつもりだったが、それだと帰宅がかなり遅くなってしまうので、関東鉄道は次回にまわして、今回は小山経由のJRで帰ることにした。
実に長い1日だった。
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