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2013年3月 4日 (月)

八ヶ岳バリエーション( 石尊稜他)

この冬は毎月八ヶ岳のバリエーションを登っているが、最終となる今回は石尊稜をメインにその前後をアイスクライミングを楽しもぅというまたもや欲張りプランである。
夜遅く高尾駅でピックアップしてもらって美濃戸口で車内泊。翌朝石川や群馬からの仲間と合流して赤岳鉱泉に向かう。テントやらザイルやらで荷物の重いことたらなかったが、なんとか耐えて鉱泉に着く。
翌日、我々の登る石尊稜の隣の中山尾根を登る仲間のテントを張る。ただ彼らはルートの偵察に出かけているようで不在であった。我々も一休みしてからジョーゴ沢にアイスクライミングに出かける。下部の簡単な滝では初心者らしき数名が練習していたが、それより上部にはトレースがなく、さらに進んでいくと乙女の滝にぶち当たる。
八ヶ岳バリエーション(<br />
 石尊稜他)
威圧感のある見事な滝だが時間的に登りきるのは困難なため、見物だけにとどめてテントに戻る。

翌朝は4時起床だが、隣のテントの中山尾根隊は当日帰るので、我々もが出発準備中にテントを出ていった。我々は予定を少し遅れて6時半に石尊稜に向かう。
中山乗越に向かう道と別れて沢に入ると、目的の石尊稜が眼前に見えてくる。よく見るとルートに取り付いているパーティーも認められる。さらに石尊稜の取り付きのところで更に1パーティーに抜かれ、結局、我々がこの日の最終パーティーとなってしまった。
ルートの取り付きに着くと先行バーディーが登りだすところだったので、しばらく順番を待つ。トップは順調に高度を稼いでいくので、やはりⅢ級だけあって簡単なのだろうとたかをくくる。ところが、自分の登る番になって軽い気持ちで登りだすとすぐに行き詰まる。Ⅲ級でこんなに難しいはずはないので、ルートファインディングを誤ったのかもしれないと少し降りてみるが、やはり他にはルートはないようだし、さっき登り始めたルートの上部にはハーケンもみえるのでやはりここを登るのにちがいないと本気モードに切り替えて登りだす。小さい足場にアイゼンの爪一本で立ちこみ、しっかりとは保持できない手がかりにジワッと荷重する緊張の一瞬だったが、無事に乗り切る。それから上はさほどの困難もなく、岩壁部分は終わり、雪稜4ピッチを確保しあって登る。
我々は2パーティーに別れて登っているので後続パーティーが到着するのを待つが一向に現れない。ただきょうは無風快晴の絶好のクライミング日和で、北アルプスから御岳、中央アルプスまで見渡せる素晴らしい天気なので待っていても苦にならない。1時間近く経ってようやく後続パーティーがすがたを現したので、我がパーティーは行動を再開する。そこからは雪稜を確保なしで200メートルほど登って上部岩壁に突き当たる。
上部岩壁はさほどの困難もなく終わり、岩交じりの雪路を経て稜線に達する。
P1010546
30分ほどして後続パーティーも来たので、一緒に地蔵尾根経由で赤岳鉱泉に戻るが、中山尾根隊はすでにテントを撤収して帰った後だった。夕方にメンバー1名が入れ替わって、この日は終わった。

寝過ごして5時に起床。今日はマイナス20度近くまで冷え込んでいるため、冬山用でない我々のテントはチャックが凍り付いて、開閉に一苦労である。
今日の大同心大滝は貸し切りだろうと思ったら、アプローチの途中でガイドパーティーに追い抜かれる。大滝は近付いて見るとさすがに威圧感がある。今日も2パーティーに別れて登る。
いつもなら私がリードするところだが、今日だけ参加したOさんのために下部のリードを譲る。
上部の垂壁はアイスの得意な若いK君にリードを任せる。K君は快調に登っていくが、次のMさんは落ちまくりながらもなんとか登りきる。
P1010550 

次は本来なら私がリードする番だが、石川へ帰るMさんは夕方には美濃戸口に戻らなければならず、そろそろ大滝を去るべき時刻が迫っていたので、私は登るのを断念し、大滝登攀に意気込みを見せているOさんだけがフォローで登ってもらうことにした。
Oさんは問題なく登りきって、間もなくMさんが懸垂で降りてくるが、ここでトラブルが発生。半マストによる懸垂下降のシステムが機能しなくなり、それをなおそうと残置した支点に荷重したところ、今度は荷重した支点からカラビナが外せなくなる等のトラブルが続出。パニックになりかかったMさんを下からなんとか落ち着かせ、カラビナ2枚を利用した別の懸垂システムを教えてあげてなんとか無事に下降する。このトラブルで1時間あまり時間がかかり、Mさんの帰りも遅くなってしまったが、自分に原因があるのでやむをえまい。
全員が下降後、鉱泉に戻ってテントを撤収して美濃戸口に着いた時には真っ暗になってしまっていた。

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