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2013年7月25日 (木)

BCの停滞

 

 

 

夜中には止んでいた雨が明け方にはまた降り出した。まあ高所キャンプでの停滞でないだけましだが、早くこの雨が止んでほしいものである。

 

BC滞在3日目ともなってかなり高所順応の方も進んできた。夜中に二度もトイレに行くほど代謝機能も活発になってきたし、脈拍も平地と変わらなくなってきたので、5000メートルには完全に順化しているといえるだろう。後は天候回復を待つばかりである。他に問題があるとすれば、テントの中で坐りっぱなしなので、腰が少し張ってきたかなという程度である。

 

今までの自分の経験では順応の壁は5000メートルと6000メートルの二つあるようだ。人によっては富士山くらいでも高所の影響に苦しむことがあるようだが、私の場合は4000メートル台前半までは自覚症状的にはほとんど高所の影響は受けないようだ。5000メートルに順応すると次は5500メートルくらいまでキャンプを上げても問題ないようだ。6000メートルに順応すると、次はデスゾーンといわれる7500メートル近くまではなんとか行けるようだが、デスゾ-ンに順応することはできないので、酸素を使用しない限りは一刻も早く登頂を済ませて下山するしかないようだ。

 

今回の場合のストックカンリは6135メートルあるので、5000メートルに順応したばかりでは、山頂付近まで行けば多少は高所の影響は出てくるだろうが、それほど長時間6000メートル付近に滞在するわけではないので、体に影響が出る前にBCに下山すれば問題はないと思われる。

 

昼前にテントから出て見ると、小雨混じりのどんよりとした天気には変わりはないものの、BCの状況は一変していた。テントの数が朝の3分の1以下に減って閑散としているのである。

 

今日は日曜日。この土日でのストックカンリ登頂を予定していたパーティーが悪天続きで登頂を諦めて下山したためだと思われる。私の場合は予備日が2日あるが、果たしてこれが効を奏してくれるか、はたまた退屈な日々が続くだけに終わるのかは、神のみぞ知るである。

 

ところが午後になると雨も止み、青空も姿を見せるようになってきた。これで明日の頂上プッシュの可能性が見えてきた。因みに日本人として初めて8千メートル14座登頂に成功した竹内氏によると、海外ではもはやアタックという言葉は使わず、サミットプッシュと呼んでいるとのこと。初登頂や困難なルートからならともかく一般ルートからの登頂にアタックというのは私も大げさだと思うので、このブログでもアタックではなく、プッシュと表記するつもりだ。

 

天気は回復、体調は万全で頂上プッシュに向かうつもりだが、なぜか顔が少しほてっている。風邪を引いたはずではないのだが、念のために風邪薬を飲んでおいた。

 

いよいよ明日出発が決定する。6時夕食の後、数時間仮眠して0時起床し、1時出発とのこと。そんなに早く出なくてもとも思うのだが、いた仕方ない。これじゃ明日の午前中にはBCに降りてきちゃうかも。

 

 

 

 

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