マンカルモ
ガイドと私がコックらに先行してストック村3700メートルを8時20分に出発。ガイドの足は今日も早い。まるでトレランのようだ。傾斜の緩いうちはなんとか付いて行ったが、急な登りになると付いていけずにマイペースに切り替えたら格段に楽になる。ガイドが頻繁に休んでくれるので高所の影響もなく順調に高度を稼ぐ。
今日の目的地のマンカルモ4300メートルまでは予定では5~6時間ということであったが、途中で時間調整のために30分近くの大休止があったにもかかわらず、3時間ちょっとで着いてしまう。後続との時間調整のためちょっと早いが、ここで朝もらったランチボックスを開けることに。なんか遠足にでも来た気分である。
長い昼休みを過ごしていると漸く下の谷間に後続の姿が見えたので我々も立ち上がる。キャンプ場はすぐ上の谷間が開けた気持ちの良いところであった。右の谷を回り込んだ先にストックカンリの頂上部分が見えるが、ルートは左の谷に入り、ベースキャンプ4800メートルを経て頂上を目指すらしい。
今日中にベースキャンプまで入ることも可能であったが、日程の余裕は十分にあり、高所登山に無理は禁物なので、高所順化を兼ねて、予定どおりここに留まることにする。
しばらくすると、後続もキャンプ場に到着する。他のパーティーとも入り乱れているので、我が隊のポーターが何人いて馬が何頭いるのかはわからないが、いずれにしても私一人のために相当数の人と馬が用意されている大名登山のようだ。さらにはテントの設営なども、お客さんである自分はノータッチというのがルールであるらしいので、国内の登山では味わえない妙な気分である。
1時過ぎには用意された自分のテントにもぐりこみ、お茶や菓子、果物のサービスを受ける。外の景色を眺めながら寛ぐひと時は最高だが、テントの入り口が山側ではなく、トイレ側となっているのは少し興ざめである。
ティータイムが終わっても、夕食っまでは5時間近くもあるが、ここで寝てしまうと夜眠れなくなってしまうので、GPSと兼用になっているPDAに今日のブログの原稿を忘れないうちに書いておいたり、持参した本を読んだりして時間を潰す。
夕方になってテントの外に出て見ると、お昼頃には数張りだったテントが十数張りに増えている。かなり人気のある山のようだ。明日のベースキャンプはもっとテントが多いのだろう。
今晩も夕食は肉なしだった。ベジタリアンといった覚えはないんだけどなあ。早くノンベジタリアンになりた~い。
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