仏陀に浸る
今日はゆったりした日程なのでゆっくりと起きる。
朝食後に大菩提寺を参拝する。
先日の爆弾騒ぎの後だけに警戒はかなり厳しい。搭の裏手には大きな菩提樹の木がある。釈迦がその下で49日瞑想して悟りを開いたという木の末裔だそうである。2500年の時空を越えて釈迦の息づかいが伝わってくるような気がしてくる。
その後に博物館に行ってみるが、ガイドブックにあるとおり休館日だった。もしやと思ったのだが、今回は博物館にはついていないようだ。
昼食後にセーナー村に行ってみる。近くの前正覚山での苦行でやつれた釈迦はスジャータからミルクを与えられて回復し、その後に菩提樹の下で瞑想することになる重要な土地である。 手前がセーナ村、奥が前正覚山
距離的にはたいしたことではないのだが、この炎天下では歩くにはちょっと遠く、オートリクシャでは近すぎるというのでサイクルリクシャで行ってみた。途中河原で象を見る。インドでは初めてだ。最初は野生かと思ったが、後ろに象使いがついていた。
セーナー村自体はこれといった特徴のないのどかな村だったが、途中から片言の日本語を話す人がオートバイで並走してくるのにはまいった。最初はなにか商売っけがあってのことかと思ったが、そうでもないらしい。なんとも意味不明な奴である。
大菩提寺の脇に戻って、搭を望みながら、日本から持参した釈迦の本を読んで、自分なりの釈迦像を思いめぐらしていた。ところが、ここはブッダガヤの最大の観光スボットなので物売り、こじき、日本語をあやつる正体不明の人が次から次へと現れて、そのたびに思考が中断させられるのには参った。
大菩提寺の近くには各国の仏教寺院があるが、日本寺院では座禅もやっているというので行ってみる。日本から来た若い坊さんが読経した後、写真の畳の上で座禅を組むというものである。参加者は四人だけであったが、インドとは思えない静けさの中で貴重な経験だった。
以上でブッダガヤを離れてガヤの駅に向かい、次の目的他コルカタ行きの夜行列車に乗り込むこととなる。
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