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2013年8月 2日 (金)

サルナートからブッダガヤへ

目覚ましを4時半にセットしたが、4時前に目覚めてしまった。ガンガの夜明けを見に行くのである。
頼んだわけでもないのに5時前に宿の主人からドアのノックがある。一人でいくからいいといっても、友達々々と言ってついてくる。親切なのか下心があるのか
肝心の夜明けは雲の間にチラリと太陽が覗いただけだったが、朝のガンガの荘厳な雰囲気が味わえて良かった。
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朝食を終えてから、釈迦の初説法の地で四大仏跡のひとつとされているサルナートにいくのだが、最初は宿の主人がオートバイで連れて行ってくれると言ってたのだが、でこぼこ道をオートバイで行くのは振動が激しくて快適でない上、しょっちゅう話しかけられるのもわずらしかった。それよりも帰りにまた土産物に連れて行かれる可能性が高かったからである。バイクは好ききでないのでリクシャで行きたいと言うと、それでは荷物はホテルに置いてサルナートに行き、昼頃に戻ってくればいいと、あくまでショッピングの時間を確保しようという魂胆がありありである。当初の予定では、この日は夜行でガヤに行くことになっていたが、その場合は二晩連続夜行となってハードなので、サルナートの後は、そのままガヤに行ってしまいたいと言うと、さすがに強欲な主人もあきらめたが、こんどはリクシャに乗る所まで送っていくという。断っても勝手についてきて、リクシャワーラーと600ルピーで話をつけてしまう。さすがに高いと思ったが、こんなことでガタガタしたくないので認め
てしまう。駅から宿まで来たときは100ルピーだったし、サルナートから駅に戻る時は200ルピーだったから、通しで真っ直ぐなら300ルピーを多少は下回るはずなのに倍以上の料金を決めてしまうのは、顔見知りの運転手を紹介して、超過料金分を山分けしようと思っているからに違いない。

 

ガイドブックのホテル紹介では読者から親切な主人としてベタほめされていたが、からくりに気づかないノー天気な読者である。では悪人かと言うと、そうとも言えない。利にさといインド人共通の点を別にすれば、まあ親切な人という見方も、あながち外れているわけでもない。

 

サルナートは喧騒とは無縁の静寂な地であった。一通り見学した後に博物館に行こうとしたら、荷物が大きいので入れなかった。それであきらめて駅に向かう。
サルナートからブッダガヤへ

 

 

 

駅では外国人専用窓口で、ガヤ行きの列車を尋ねる。すると10時の列車があるが、その後はしばらくないという。あわてて切符だけ買ってホームに向かうが、何番線か聞き忘れたので、どのホームに行っていいかわからない。デリー駅では、各ホームに止まる列車の表示があったが、ここではないのだ。そのため人に聞いたり、各ホームに止まっている列車を確認したが、該当する列車はない。そこであきらめて、外国人専用窓口に戻ってきくと、次は16時とのこと。まだだいぶ時間はあるが、とにかくこの場は去ろうとしたその時に、係員が、今から五番線に行けば間に合うと教えてくれた。さっき10時と言っていた列車が遅れて到着したのだろう。こんどはホームがわかっているので迷うこともない。ホームにはまだ列車は到着してなかったが、列車を待っ待っ人でホームはごった返している。ここでひとつ問題が発生した。デリー周辺の駅と違って車両の乗車位置の表示がないのでどこに並んでいいのかがわからない。そこで待っている人の服装を見て、ショボい服装の人が多いあたり
に並ぶことにした。もっとも自分もネパール人と間違えられるくらいショボい服装だが

 

やがて列車は入ってきたが、これはまずい。非AC車も寝台車ばかりで自由席の車両が見当たらない。でも今までだって、夜以外は指定券を持っていない人が寝台車に座っていたのを見ていたので、昼間なら問題ないのだろうと寝台車に乗り込む。まもなく車内検札が始まり、切符をみせると、ここは寝台車だと言われて、寝台料金300ルピーを取られてしまった。同じような人がたくさんいるのに何故自分だけがと思ったが、インド人は大目に見て、外国人には厳格に対応するということであろうか。ても係員は自分の切符は確認しているので、この列車は間違いなくガヤに行くことがわかりホッとした。

 

夕方ガヤに到着し、釈迦が悟りを開いた地で仏跡の中でも最も重要な地であるブッダガヤにオートリクシャで向かう。ブッダガヤの手前で大雨となり、運転席に激しく雨が降りこむので、運転手はギブアップし、そこから私は完全防備で歩き出す。もっとも雨はまもなく止んだが、

 

ブッダガヤに着き、マハーボーディの搭を遠望する。
サルナートからブッダガヤへ
今回の旅行の最大目標に到達したのだ。ブッダガヤは明日1日をかけてゆっくり探訪しよう。近くの小綺麗なホテルに宿をとる。1200ルピーながら久しぶりのホテルらしいホテルである。

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