« 城ヶ崎ファミリーエリア | トップページ | 走りぞめ »

2013年12月30日 (月)

登り納めの二子山

プラナンを控えて石灰岩に慣れておくために二子山のルートクライミングに約10年ぶりに行ってきた(アルパインの中央稜は昨年登っているが)。車が利用できないので坂本から1時間ちょっとの登りが必要となり、しかも帰りは年末ダイヤになっていて夕方のバスはなくて午前中しか登れないため、ほとんど岩を触りに行く程度なのだが

坂本までは西武秩父からのバスを小鹿野乗り換えで行き10時半に到着する。ここまでの家からの往復交通費は本来は3200円なのだが、2日間有効の秩父漫遊切符を購入すると二千円程度とジムの1日利用料に等しい金額で済むというお得な割引切符を利用する。
坂本から股峠まではかなり急な登りな上、ハイキングコースというには悪すぎる滑りやすい道である。きっとハイカーの大半はクライマー同様に股峠下の林道を利用していて、坂本から登ってくる人は希なのだろう。

峠には12時頃に着き、すぐに弓状バットレスに向かう。というのは高難度ルートにトライする人がアップに使う悪魔のエチュード10aもこの時間ならば空いているに違いないからである。

弓状バットレスはこの寒い時期だというのに大勢のクライマーで賑わっており、めぼしいルートは悪魔のエチュードを除き、ヌンチャクがかかっている。昼食後に早速悪魔のエチュードに取りつく。日本一被った10aと言われるだけあって、グレード以上の難しさを感じる。前回もオンサイトこそしたものの、危うくテンションをかけそうになったものてある。今回は大勢のクライマーの前でこんなところで落ちたらみっともないという意識が先に立って、何回かヌンチャクを掴んでしまうというインチキをしてしまった。一緒に行ったOさんは慣れない石灰岩の前傾壁に苦戦して、2回目のトップローブでテンションをかけながらもなんとかトップアウトする。ここまででかなりの時間を要してしまい、前回RPできなかったホテル二子11Cも一向に空きそうにないので、弓状を後にして祠エリアに向かう。
Photo
弓状バットレス(赤線は悪魔のエチュード10a)

祠は初めてなので、まずはかんたんな話がピーマン10aのルートから登る。同じグレードでも先程のルートよりはだいぶやさしく感じる。次にはシリアル10dをやってみたかったのだが、他の10台のルートとともにそれらしきルートは認められてもトポの記載とは微妙に異なる点がある上、見た目の難しさはグレード以上のものがあって、ルートの特定に確信がもてない。おまけに弓状と違って他のクライマーもいないので、ルートを聞くこともできない。そうこうしているうちに、だんだん寒くなってきたので、今日はこれまでとして、雪で滑りやすい道を降りて、林道脇の空地にテントを張る。数張りは可能なスペースがあったが、張ったのは我々だけであった。他のクライマー達は車で来ているので、キャンプ場その他の条件の良い所に移動して泊まったのだろう。

翌朝は寝坊してしまい起きたのが7時半、出発は9時となる。ただ朝の遅い二子クライマーには普通の出勤時間のようで、股峠への登り口では大勢のクライマーが列をなして歩いている。

今日は東岳では一番傾斜が緩く取り付きやすいとされている右壁を登ることにする。日があたるまで壁の下で待機しているクライマーでいっぱいの弓状を過ぎて右壁に着く。やはり誰もいない。この時期、二子で登られているのは弓状だけのようだ。

今日は午前中しか登る時間がないのでアップなしにいきなり徒然草10cに取りつく。
Photo_2
右壁(赤線は徒然草10c)

見た所では4ピンまでは問題がなく、4ピンから5ピンの間が核心のようであった。4ピンにクリップしてルートを読む。右の縦カチを取って左足をハイステップで対角線にして伸び上がれば左手で上のガバを取れると睨んだのだが、少し届かずテンションがかかってしまう。そこでよく観察すると、もう少し上にも縦カチがあるので、それを利用して上体を上げればいいことがわかり、今度は上のガバが取れたので、もう終わったも同然となる。
次はOさんの番である。一応Oさんの最高グレードと同じなので、リードも可能なはずであるが、朝一番ということもあり、取りあえずはトップローブで登ってもらう。するとやはり4ピンと5ピンの間で動きが止まってしまい、最後はローブを引っ張って核心を突破するという奥の手?を使うことになる。これではとてもリードは無理だろうと思ったが、せっかく来たのにトップローブばかりではつまらないだろうと、トポを見てみると、もう少し奥の方に5.9のルートがあったので、そこをリードしてもらって本日は終了することとする。

ますは私がリードする。1ピンと2ピンの間にあるガバを取ってと下からは思っていたのだが、いざ手を伸ばしてみるとなんということかガバではなかったのである。やむを得ず右の方に甘いホールドを伝ってトラバースし、その甘いホールドに耐えて左の2ピンにクリップするという厳しいムーブであった。絶対に5.9じやない。ピンの数もトポと違うし。とするとこのルートはなんだということになるが、面倒になったので深く詮索しないことにする。Oさんも私の苦戦ぶりを見てリードする意欲をなくしたようでトップローブで苦労しながら登って、今回のクライミングはすべて終了となる。

今回は秘かにホテル二子のRPを狙っていたのだが、トライすることさへできなかった。また機会があったらトライしてみたい。それはともかくとして、無事に坂本に下山して、穏やかな冬の日差しの下でのどかな山村の風景を眺めながらバスを待っていると、今年1年に出かけた山々が思い出されるとともに事故もなく無事に過ごせたことに対する感謝の念でいっぱいとなる。新年も同様に楽しく安全な山登りを続けたいものである。

|

« 城ヶ崎ファミリーエリア | トップページ | 走りぞめ »

フリークライミング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 登り納めの二子山:

« 城ヶ崎ファミリーエリア | トップページ | 走りぞめ »