徳島県境手前まで達す
早朝に出発するつもりが、熟睡したために駅を出るのが7時すぎとなってしまった。昨夜は気がつかなかったのだが、国道と平行してサイクリングロードが走っていた。こちらの方が信号もなく、アップダウンも少ないので快適だ。サイクリングロードが終了したので国道に戻り、しばらくすると安芸市を過ぎて大山岬に至ると、国道下に岩場があった。ルートとボルダーの両方ができ、規模は小さいがそこそこ楽しめそうであった。雨で濡れていて登れるコンディションではなかったので、運動靴のまま数メートルの高さまで登ってみたりした。その少し先で27番札所への道が分岐している。札所までの距離は4キロで最初はなだらかな登りだったので自転車を漕いでいたが、だんだん傾斜が増してきたので、降りて押すようになり、さらにキツイ登りとなってしまい、とうとうデポして歩きだすようになる。しばらく歩くと遍路みちの山道が分岐している。こちらの方が距離が短いので登って行くが、急登に次ぐ急登である。こんなキツイ登りは初めてである。札所からの眺めは八十八ヶ所中
随一だそうだが、あいにくの悪天で期待した眺望は得られなかった。
次の札所までは30キロ弱あり、黙々と進んで行く。途中で睡魔に襲われるが、チョコレートを食べたり歌を歌ったりして、なんとか眠気を追い払う。
室戸岬まで15キロくらいのところで26番札所への分岐がある。距離は二キロほどで傾斜も先ほどに比べれば緩いので自転車のままで行ける(その方が下りが断然早い)。室戸市の市街地には25番札所があるが、国道から分岐してすぐのところにあるので楽である。本堂は長い階段の上にあるが、工事中のため本尊が移されている大師堂に参拝をとのことで階段を登らずにすみラッキーだった。
ここまで来ると室戸岬は目と耳の間で、そこにも24番札所があるので急な坂がないことを祈るばかりである。岬が近づくと、国道は下を通っているはずなのに、折り返しながら登って行く道が見える。まさかあれを登るんじゃないよなと思っていたらそのまさかになってしまった。今回は最初から自転車を押していく。ようやく札所に着いたら、その100メートル先に灯台との標識がある。本来はお参りを先にすべきなのだろうが、夕闇が迫ってきたので、灯台の写真が撮れなくならないようにお参りを後回しにする(御利益半減か)。
次の札所までは60キロ近くあるので今日はとても無理だ。甲浦駅までは39キロなので、そこまで行けば草臥れている膝がおかしくなっても、なんとか自力で帰れるだろう。岬の東側は西側と違っていくつかある漁港近く以外には人家もなく、道路の灯りもない。コンビニはもちろんないが、自販機がたまにあるので、飲み物で空腹をまぎらわすことができたので救われた。
甲浦駅には22時過ぎに着く。3日連続の深夜残業となり、労働基準法違反である。駅舎は鍵をかけられており、駅のまわりにも店はない。持参してきたカップラーメンを食べて空腹を紛らわし、酒なしの意図せざる休肝日を送ることになる。何もすることがないので駅の外の庇の下で雨露をしのいで横になりながらブログを書いて過ごす。
| 固定リンク
« 室戸岬を目指したのだが | トップページ | 半休日 »
「自転車」カテゴリの記事
- 千葉県内の関東100名山全山登頂(2023.03.28)
- 高宕山(2023.03.20)
- 東海自然歩道派生コース 曽爾から加太まで(2023.01.09)
- 東海自然歩道派生コース 奈良から曽爾まで(2023.01.08)
- 東海自然歩道派生コース 石山から奈良まで(2023.01.08)
コメント