日本列島徒歩縦断完結!
根占のホテルを暗いうちに出発する。外は結構強い風が吹いていて今一つ息が上がらない。明るくなってくると風も止んで、体の方も次第に調子が出てくる。この分なら昼前には岬手前のホテルまで行けるかなと思ったのが甘かった。伊座敷までは海岸線沿いの平坦な道であったが、そこから先は急な坂のアップダウンが続いてガクンとペースが落ちてしまった。それでも1時過ぎにはホテルに着いたので上々のペースである。丸1日ろくなものを食べてないので、レストランで「ご馳走」を食べる。食後にフロントで確認すると、岬までは送迎サービスがあるとのこと。助かった!これで帰りは歩かなくて済む。距離的には6キロ程度なのだが、アップダウンが激しい上、部分的に強い風の通り道もあってなかなかたいへんなので、帰りを歩かなくて済むというのは実にありがたいことなのだ。
佐多岬の最後の800メートルは遊歩道となっている。坂道を一歩一歩踏みしめて登っていくと展望台に着くが、これより南にはもう陸地のない本土最南端の地だ。
5年の歳月を要して日本列島徒歩縦断完結である。達成してみると、思ったほどの感激はなかったが、宿題をやり遂げたという充実感はあった。
佐多岬は夕方だというのに結構観光客で賑わっていたが、わたしのような徒歩縦断をしているものはいないと思ったところ、串間で出会った同好の士とバッタリ再会する。しばらく話をしてから別れるが、今日は岬の一角の風の弱い所でテントを張るとか。送迎の車でホテルに戻り、快適な夜を送る自分が少しうしろめたかった。
今日泊まるホテルはいままでのような寝るためだけのホテルと違い観光客用であるが、日曜のためかがら空きである。目標を達成した晩だから、このくらいの贅沢はあってもいいだろう。
目標をやり遂げたのだから明日帰京してもよいのだが、予備日がまだ余っているので、明日体調が良ければ、100名山の開聞岳を登ってから帰るつもりだ。
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