シベリア鉄道・最後の晩餐
シベリア鉄道の旅も3日目ともなると車窓の景色にも無関心となってくる。持参した本も読んでしまったし、テレビは2チャンネルしかなく見たい番組もないので(言葉がわからないのが最大のネックなのだが)、食事が一番の楽しみとなってくる。明日は目的地のイルクーツクに早朝に着くので、実質的には今日が最終日ということで食堂車で食事を摂ることにする。ただオープンが9時と遅いので朝食はまたカップ麺となる。昼食時間になって食堂車に行くが閑散としている(不人気なのは高いからなのかマズイからなのか、はたまた・・・)。メニューをもらって英語表記の材料から各自の好みの料理を選択して注文するが、昼は軽食しかできないらしいことがわかってガ〜ンである。やむを得ずサンドイッチとスープを注文する。とんだ最後の晩餐ならぬ午餐(誤算)である。
やがて運ばれてきたサンドイッチは、違う種類を頼んだはずなのに一見したところ同じもののように見える。と思ったところ半分に切ってみると、一番下がハムかベーコンかの違いであった。
一緒に注文したスープの方はサンドイッチを食べ終えた頃にやっとでてくる。全く客のことを考えるという意識はないようだ。私はロシア料理の代表ともなっているボルシチを食べたが、家内が選んだポテトのスープの方が美味そうで失敗であった。これだけで二人合わせて約3500円とそこそこの値段であった。
部屋に戻ってしばらくしてからビールを食堂車に買いに行く。その際にピロシキ(野菜の入った揚げパン)を買ってきてくれと家内に頼まれ、ピロシキの綴りと発音を書いた紙を持っていくが、ニエット(ない)と言われる。その理由らしきことも説明してくれているのだが、もちろん皆目わからない。要はだめなんだということでビールだけ買って部屋に戻る。ただネットの情報ではピロシキの車内販売があるとのことだったので、ビールを買いに行った時間帯になかっただけで、夕食の時間になれば売りに来るのではと待ってみたが、夕食時間になっても売りにこないようである。
肝心のシベリア鉄道・最後の晩餐であるが、当初は食堂車で豪華ディナー?とも思ったが、食堂車には裏切られ続けたので、持参の冷凍乾燥ご飯にお湯を入れて待っていると、そこに思いがけずも、食堂車からピロシキを運んできてくれたのである。これで念願のピロシキも食べられて、最後の晩餐は大満足である。
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