富士山
富士山は古くは富士登山競争の練習や本番で、その後は高所登山のための高所順応で数えきれないほど登っているが、今年は海外登山の予定がないことから、特に登りに行くつもりはなかった。たまたま山の仲間が海外登山のために高所順応訓練で富士山に行くことを知り、来年以降に行くかもしれない高所登山のためには、年に1回くらいは富士山の高度を経験しておいた方がよいかなと、参加させてもらうことにした。ただ他のメンバーの出発は金曜の夜だが、私は飲み会の予定があるため、土曜の朝に出発して頂上で合流することにした。
土曜の朝の高速バスで河口湖に向かう。おりしも今日はワールドカップの対ギリシャ戦で携帯のワンセグで観戦しながらの道中となった。ところが、小仏トンネルを越えると電波状態が悪いのか受信しなくなり、エリアを山梨県に変えてもダメ。やむをえずラジオをイアホーンで聞く。結局ドローとなって崖っぷちに立たされたが、最終戦には意地を見せてもらいたい。
河口湖での乗継もスムーズに行き、五合目には10時半頃に到着し、すぐに出発する。頂上には今朝富士宮口を出発した仲間が先着しているだろうと思うと、つい急ぎ足となってしまう。といっても富士登山競争の練習にやってくる連中には次から次へと追い抜かれてしまう。自分が富士登山競争に出ていたのはもう10年近くも前のことであり、あらためて歳月の経つ速さを感じる。
吉田口の頂上には3時前に着き、先着しているはずの仲間に携帯で連絡するが電源を切っているのか通じない。やむを得ず、テントを張っているはずの富士宮口頂上に向かう。事前の計画では、テント設営後にお鉢まわりとのことだったが、吉田口頂上から先には新しいトレースがないので、そんなに早くは着いていないようだ。富士宮口頂上に近づくと、剣ヶ峰から降りてくる3人パーティーが認められたので、仲間に違いないと歩を早めると、小屋近くで合流することができた。自分が持ってきた一人用のテントは荷物入れとして使い、彼らのテントで寝させてもらうことにした。
翌朝は曇っていて稜線は風も強そうだったため、お鉢まわりは中止して富士宮口を下山する仲間と行動を共にする。富士宮口はたいして雪はあるまいとたかをくくっていたら吉田口よりも多いくらいだった。他の3人はアイゼンをつけて下山したが、踏み跡がしっかりしていたし、凍ってもなかったので私はアイゼンなしで降りる。ただトレラン用の靴だとやはり滑りやすく、少々へっぴり腰の下りとなってしまう。
五合目には10時頃には無事到着する。時間が十分あったので、帰りには大井のブルックスコーヒーでコーヒーの無料試飲をしたり、渋沢付近で寿司を食べたりしてのんびりと帰ることができた。
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