蓬峠越え
2年前に悪天等でリタイアした幽ノ沢V字状岩壁右ルートにリベンジすることにしたが、天候不順が続いているので、ギリギリまで出発するかどうか判断に迷う。結局は天候回復の兆しが出てきたので、小雨の場合は近くの沢に転進するつもりで出発し、その晩は指導センターに泊まる。
翌朝は前回の轍を踏まないように4時起きして5時に出発する。夜中に雨が降ったようで、路面が濡れていていやな予感がする。
幽ノ沢出合には6時前に着くが、かなりの水量である。しばらく遡行してみると、前回はなかったような大滝が現れる。左から高巻いて滝上に出るが、その上部も濡れたスラブで沢靴に履き替えなければ登れないようだ。相棒の到着を待ってその旨を告げるが、沢靴を忘れたとのこと。あれほど、念を推したのに忘れてくるとは!相棒の失態には慣れっこにはなっているので怒る気にもならない。これで幽ノ沢を登り続けることも他の沢に転進することも不可能となった。とりあえず、「大滝」は懸垂で降りて、出合に戻る。
時間は7時でこのまま帰るには早すぎる。そこで、このまま進んで蓬峠を越えて土樽に降りることにする。
蓬峠越えは30年ほど前にも一度やったことがあるが、その時は多分新道経由で行ったようで、旧道経由の今回は思いがけない悪路で、峠まで4時間近くも要してしまった。
峠はガスに覆われて展望もなく、風が吹き抜けて寒かったので、すぐに下降に移る。土樽までも長かったが、2時頃には着くことができた。電車の待ち時間は1時間半くらいあったが、我が家の最寄り駅には暗くなる前には着けて、私としては珍しいことであった。
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