奥黒部
北アルプスでまだ未登頂の百名山である水晶岳と三俣蓮華岳を両方登るプランとして黒部ダムから入って読売新道経由で西鎌を経て槍ヶ岳に至るコースを考えた。
夜行バスは扇沢に5時前に着いたが、始発バスが7時半のため、長時間待たされる。ただ平日ということもあり、扇沢のトロリーバス乗り場はさほどこんではなかった。黒部ダムで下車すると、大部分の人は立山のアルペンルートに向かうが、何人かが、私と同じく黒部川を上流に進んで行く。だが、ほとんどが釣りの人で読売新道に向かう人はいないようだ。
黒部湖自体は満々と水をたたえて穏やかで流れもないのだが、登山道の方はアップダウンが激しく結構大変だった。それでも予定よりも早く平ノ小屋に着き、12時の渡し船には十分間に合った。小屋の人の話では、今年の夏は雨が多かったせいで小屋に来る人も少なく、また上の廊下も全滅状態で、かろうじて1パーティーが完登しただけで、他は敗退したそうである。
対岸に渡ってからも相変わらずアップダウンは激しかったが、3時間のコースタイムのところを急いだわけでもないのに2時間で行けたのは不思議であった。テン場には上の廊下に向かうパーティーと釣りに来ている人がいたが、いずれもそれぞれの目的地に向かって行ったので、自分一人になってしまった。ゆっくりと食事をしたり、酒を飲んだりしたが、時間をもてあましてしまった。奥深い谷間にあるせいか、携帯は圏外だし、ラジオも入らないのでなおさらである。
テン場から見上げる読売新道は急そうで明日は大変だろう。何もやることはないので、明日に備えて早く寝てしまおう。
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