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2014年9月14日 (日)

槍ヶ岳に届かず

夜中にトイレに行くと2時前だというのに出入口で出発準備をしている人がいる。新穂高から10数時間かけて一気に登ってきた人だ。今日は黒部五郎岳を往復してから一気に下山するというが、通常の二日分の行程だ。私と年齢は大差ないようだが、元気な人はいるもんだ。彼を見送ってから一寝入りする。
4時半に起き上がって準備を始めて6時に出発する。40分ほど歩いて鷲羽岳山頂コースと迂回コースに分かれる。10年ほど前に今日の裏銀座コースをトレランで走った時には夜間だったため山頂コースを見逃して迂回コースを通ってしまったため、今日は当然山頂コースをとる。1時間ほどで山頂に達する。93座目の100名山ゲットである。これで今回の目的の大半は果たしたようなものである。
槍ヶ岳に届かず
1時間ほどで降りた三俣蓮華小屋の水場で水を補給する。ここから双六小屋までは稜線コースと迂回コースがある。今日で三回目になるが、過去はどちらをとったかよく覚えていない。稜線コースはだいぶ遠回りにはなるが、展望が楽しめる稜線コースを行くことにする。
三俣蓮華岳や双六岳を経て双六小屋のすぐ上あたりまで来た時に左足の古傷の捻挫痕が痛みだす。しばらくは騙し々々歩いていたが、騙しきれなくなって、下の小屋前でとろうとした昼食を早めにしながら足をマッサージする。だいぶ長く休んだので歩き始めると、痛みは感じなくなったが、少し違和感があるので歩き方もぎこちなくなる。その直後に巻き道との合流点で黒部五郎岳を往復してきた早足の人とばったり出くわす。知っている人に弱みを見せたくないというわけでもないだろうに、痛みも違和感もなくなってしまい、小屋までかけ下ることができたから不思議なものである。
思わぬアクシデントで時間をとられ、今日中に槍ヶ岳まで行くことは難しくなってきたが、水を十分補給したので、行ける所まで行ってテントを張ることにした。

1時に槍ヶ岳をめざして出発する。こんな時間に槍ヶ岳を目指す人はいないが、上から降りて来る人は結構いる。ただ後から会うひとほど疲労感が漂い、小屋まであとどのくらいかと聞かれるようになる。やがて降りて来る人もいなくなり、そろそろ今夜のねぐらを考えなければいけない時間となる。

以前にトレランで通過した時は感じなかったが、槍までの道は西鎌というだけあってアップダウンが激しく実に長い。それでも赤茶けた硫黄尾根を過ぎると次第に北鎌尾根が近づいてくる。やがて眼前に北鎌尾根の圧倒的なスケールが望まれ、それに負けじと今日の登路の西鎌尾根が槍ヶ岳に向かって一気に高度をあげているのが見えてくる。その付け根の天井乗越を今日の泊まり場と考えていたが、そのすぐ手前に格好の場所があったのでテントを張る。ここから槍の肩までは1時間ほどで行けるので、明日の楽しみに残しておこう。

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