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2014年11月25日 (火)

白峰南嶺リベンジ3日目

朝の炊事が終わってから非常事態発生。昨晩から使っている中型のガスボンベが空になってしまったのである。未使用のものを持ってきたはずなのになんてことだ。もう雪を溶かすことはできないので水のある場所までいかなければならない。今回の核心とも言える青薙分岐点から山伏の間はどのくらい時間がかかるかわからないが、頑張って1日で踏破しなければならない。

と言うわけで暗いうちから出発する。上空は風が吹いているようだが、樹林帯のために助かる。すぐに青薙山への分岐点にさしかかるが、真っ暗な頂上に行ってもしょうがないので、山伏への県境尾根に進路を取る。

暗闇の中を慎重に急降下するが、次第に夜が明けてくる。400メートルの標高差を降りきった所は草原の広がる気持ちの良い所だが、時間の余裕がないので先を急ぐ。

9時過ぎにイタドリ山に着く。1時間ちょっとで着くかと思ってたのに三時間半もかかってしまった。この分では今日中に山伏を越えて安倍川に下り、温泉泊まりというプランは難しくなってきたかもしれない。
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ネットで調べた所では、イタドリ山から山伏直下の峠まで5時間とあったので、一応参考にはしてきたが、ますはその記録で1時間となっていた青笹山までどのくらい行けるかが問題だ。
イタドリ山までは自動車で行ける峠からピストンする人も多いのか赤布やテープが現れるようになる。1時間たっても一向に頂上には着かない。結局頂上にはさらに30分を要してしまった。ネットの記録は軽装で峠から往復したものだろうから今の自分には参考にはならない。マイペースで行くしかないと思い直す。

青笹山から道は南下していくが、三沢岳の所で道は激しく屈曲する。すなわち東北東から来た道が東南東に向かうわけであるが、頂上から西へ向かう踏跡があったので、東と西を取り違えて踏跡の方に進んでしまった。当然踏跡は途中で消えてしまい右往左往することになる。ここで東に向かわなければならないことに気付き東に進路をとってみるが、現れるはずの赤布やテープが発見できない。そこで頂上に戻って東の方の赤布やテープを探すが、先ほど通ってきたもの以外には見つけられない。ここでしばらく思案すると、5万図では頂上でコースが屈曲するように見えても実際にはその手前で屈曲しているのではないかということである。そう考えると進むべき尾根の付け根の位置とも符合する。そこで来た道を戻りなから南の方に目を凝らしていると、果たして赤布を見つけることができた。さらに進むと次々に赤布やテープが現れ、GPSで確認しても正しいコース上にいることがわかり、ようやく袋小路から脱出することができた。この道迷いで1時間以上も時間をロスしてしまい、今日の行程にどう影響するかが問題だが、今はそんなことは考えてもしょうがない。ただ前進あるのみだ。

道は再び南に進路を変えてしばらく進んでから、東に大きく曲がって、山伏直下の自動車道に近付いて行くが、そこに行着くまでにはいくつかの山を越えていかなければならない。最後の大きなピークを越えた時に南アルプスに日が沈んでいく。ここでひと休みしてライトを取り出し、残り少ない水を飲んで元気を取り戻す。やがて峠に着いたが、ここで選択を迫られる。ひとつは最後の水を飲んで元気をつけてから山伏を越えて、日影沢の水場に達する。もうひとつは峠にテントを張って水無しの一夜を明かして、翌朝最後の水を飲んでから山伏越えを行うというものである。選択したのは後者である。それはかなり疲労していたこともあるが、暗闇で山伏への登路の発見も困難であるし、山伏から日影沢への下降点の発見はもっと困難に違いないからである。その晩は、チョコレートを雪と一緒に食べたり、冷たいレトルトの牛丼をそのまま食べたりして空腹をしのいだ。

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