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2015年2月 9日 (月)

大倉尾根の2時間切りはならず

マッターホルンの2回目のトレーニングとして大倉尾根から塔ヶ岳に行ってきた。前回は15キロの荷物を担いで塔ヶ岳まで2時間33分かかったので、今回は荷物を軽くして、塔ヶ岳までを2時間を切ることを目標とした。

天気予報では冬型で晴れとなるはずだったのだが、大倉では小雪がちらついている。この冬一番の寒波らしいので、丹沢あたりでもその影響を受けているのだろうが、そう長続きはしないだろうと判断して出発することにした。今日は荷物も軽いのでしばらくは走って行く。気分はトレランである。山道に入ると早歩きに変えたが、その後も傾斜が緩い部分は小走りで行く。

見晴小屋までは31分かかり、前回よりも9分短縮したが、昔出場したボッカ駅伝のタイムよりも3分遅くなっている。20キロも担いでそんなタイムをだせたんだから昔は体力があったんだなあとあらためて思った。ここからは急登が続くが、雪も本降りとなって次第に積もってきて歩きにくくなってくる。

馬止小屋からは傾斜も緩くなってくるので雪道を走って行く。途中で下りとなるあたりで現役のトレイルランナーに追い抜かれる。彼は一気に駆け下って行くが、部分的に氷化しているところもあるし、私の靴裏はすり減っていて滑りやすいため慎重に降りて行ったので、彼の姿はたちまち見えなくなってしまった。

堀山小屋到着は11時10分となってしまい、2時間切りには黄信号が灯ってきた。花立までの大倉尾根の一番傾斜のきつい部分でどれだけ頑張れるかにかかっているので休みも取らずに先を急ぐ。ところが、雪はますます多くなり、気を抜くとスリップするので体力と時間のロスが大きい。
大倉尾根の2時間切りはならず

花立に着いたのは11時45分で2時間切りは絶望的となるが、体力的には余力があったので、少しでも遅れを取り戻そうと頑張る。頂上には12時11分に到着する。目標タイムには11分遅れたが、このコンディションではやむをえまい。次回は雪のない時に再度2時間切りにチャレンジしよう。
大倉尾根の2時間切りはならず

頂上は吹雪いて視界も乏しく、完全な冬山状態である。こんな頂上に長居してもしょうがないので、すぐに下山に移る。予定では表尾根を降りるつもりだったが、トレースも消えかかっているし、稜線で吹雪かれるのも嫌だったので、早く高度を下げられる大倉尾根を降りることにした。

大倉尾根の上部は登りでも何度もスリップしかかったのに下りでは何倍も神経を使って疲れる。ロープを掴んだり、石などの突起物に足を乗せたりして慎重に下って行ったので、ひどいスリップはせずにすんだが、アイゼン装着や登山靴の人に抜かれっぱなしになる。
堀山小屋まで下りてくると雪も少なくなるので普通のスビードで歩けるようになる。見晴小屋から下には雪もほとんどなくなるので、知らずにスビードが上がってくるが、前回はここをかけ下ったために足の疲労を持ち越してしまったことを思い出して、自重してゆっくりと下った。

バス停に着くと、ようやく切れかかった雲の合間から雪を被った丹沢の峰々を望むことができた。

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