新潟で鉄道と雪を楽しむ
JR東日本から大人の休日倶楽部十周年記念として4日間乗り放題の切符が15千円で発売されたので、仕事も一段落着いたことだしと新潟県内の鉄道と雪を楽しむために利用してみた。
JR東日本の路線は9割方は乗車済みであるが、比較的近場では新潟駅近辺の何本かの路線と越後湯沢からガーラ湯沢に分岐する上越新幹線の支線は未乗車である。
まずはガーラ湯沢を目指すこととして、せっかくガーラ湯沢まで行くのならスキーをしなくてはもったいないが、道具のレンタルやリフト券の半日分は11時45分からとなっているので、8時過ぎに家を出ても十分に間に合うのである。
久しぶりのスキーでレンタルのシステムに戸惑ったりしながらも、ゴンドラでゲレンデに上がる。まずは初中級者コースで足慣らしをしたが、久しぶりだったこともあって思ってたほど簡単ではなかった。本当はリフトで高倉山の頂上まで上がって滑ってくるつもりだったが、正面から見ているせいかかなりの傾斜があるようでビビってしまった。
結局は簡単な所を4本ほど滑っただけでお茶を濁し、最後はゴンドラを使わずに2.5キロのロングコースを駅まで滑って終了した。なんとか一回も転ばずにすんだが、それだけスピードを出していなかったということかな。
予定ではガーラ湯沢は7時過ぎに出るつもりだったが、結構滑ったし、まずまずの天気で上越の山々も見渡せて満足しきったので 、5時過ぎにはガーラ湯沢を後にする。ほとんどの乗客は東京方面に向かうようだが、私は越後湯沢で下車して新潟方面に向かう。といっても直接新潟には行かずに、未乗車路線を繋いでいくので、だいぶ遠回りになる。それでも8時前には新潟に着き、駅前のホテルで旅装を解いて旅の1日目はピリオドとなる。
翌日も曇ってはいるが、まずまずの天気で予定どおりに新潟県内JR未乗車路線の旅を続ける。新潟駅から白新線、羽越本線、信越本線、弥彦線と未乗車と乗車済み路線を乗り継いで大回りで弥彦駅に着く。
弥彦と言うとだいぶ以前のことであるが、正月に弥彦神社の参拝客が参道の階段で将棋倒しになる事故の記憶が印象に残っているが、その神社の参拝と背後に控える弥彦山の登山が弥彦訪問の目的でもある。当初は2時間くらいの滞在を予定していたのだが、それでは少しきついので、弥彦駅発もう1時間遅らせるように計画を変更していた。ところが、もう一度計画を確認してみると、変更後では柏崎までの経路が未乗車の越後線ではなく、東三条経由の乗車済み路線となっており、これでは越後線は未乗車のまま残ってしまうことになる。柏崎行きの越後線はなんと3時間に1本しかないのである。そのため、計画を当初のものに直さなければならないが、2時間弱の滞在で目的を達成するのはかなりハードである。
まずは20分ほど歩いて弥彦神社を参拝する。階段で将棋倒しになったというので、長い階段があるのかと思っていたら、10段以下の階段だったので少し拍子抜けした。神社の横からロープウェイ乗場までの無料シャトルバスが出ているということで行列ができていたが、たかだか600メートルの距離ということなので急ぎ足で歩いたところ、途中で目的バスに抜かれはしたが、そのバスの乗客と同じロープウェイには乗ることができた。
ロープウェイの終点から山頂までは15分くらいの登りであるが、雪で滑りやすくて歩きにくかった。山頂からは日本海から蒲原平野まで見渡せたが、天気がいまひとつなのが残念であった。
山頂に着いた時点での弥彦駅出発までの余裕時間はちょうど1時間しかなかったのですぐに下山に移る。もう1時間あれば下りは歩いて帰ることもできたのだが、山頂から1時間で弥彦駅まで行くのは無理な気がしたので下りもロープウェイを利用する。そのため弥彦駅までは余裕をもって帰ることができ、柏崎までの越後線の未乗車路線も乗車することができた。
これで当初の目的は果たせたので、後は信越本線で新潟駅に戻り、上越新幹線で帰るのが早いのであるが、実はもうひとつの欲張った目的がある。それは今週末に北陸新幹線が開通するのに伴い姿を消す特急「北越」や「はくたか」に乗るために直江津まで足を延ばすのである。柏崎駅のホームには多分同じ目的と思われる大勢の鉄っちゃんがカメラを構えていた。
直江津駅に着くと、鉄っちゃんの数はさらに増し、ほくほく線の沿線にも多くの鉄っちゃんがカメラを「はくたか」に向けていた。自分にとっても「はくたか」はよく利用させてもらった愛着のある特急であり、最後に乗ることができたのは幸せである。
「はくたか」は雪の越後路をノンストップで通過して越後湯沢に到着した。最後の勇姿をカメラにおさめてから新幹線に乗り継いで、2日間の小さな旅を終えることとなった。
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