西国三十三ケ所 奈良〜和歌山
山で早起きの習慣がついてしまったようで、旅館に泊まった今朝も3時過ぎに目が覚めてしまう。朝食は7時でそれまでは時間がありすぎるので、ブログを書いたり荷物を整理したりして時間を潰す。
朝食後に始発バスに乗って下市口駅に向かう。下山口が変わって近鉄線までの移動時間が短くなったため、今日の予定を組み直すことにした。当初は開創1200年を迎える高野山を参拝するまでの繋ぎとして西国三十三ケ所のうち、奈良〜和歌山県内にある札所3ヶ所を参拝するつもりだったが、時間に余裕が生まれたので、8番札所の長谷寺を加えることにした。
長谷寺駅から長谷寺までは1キロ以上あるが、荷物もあることだしとタクシーで行くつもりだった。ところが駅前のタクシー乗り場にはタクシーの姿はなく、電話してみると15分以上待っ必要があるといわれた。そんなに待つならば歩いても変わらないと歩き始める。昨日まで、連日の強行軍だったにもかかわらず、それほど体のダメージを感じることなく歩くことができたが、それでも20分以上かかってしまった。
長谷寺は八重桜がまだ残っていて、何回目かの花見も楽しめた。今日参拝した他の札所でもそうだったが、500円程度の拝観料を徴収された。秩父三十四ヶ所や本場である四国八十八ヶ所では拝観料を払った記憶がないので、これは京都奈良の有名寺社が観光客から拝観料を徴収する慣習が影響しているのかもしれない。
次の電車の予定もあって滞在時間に余裕がなかったことと、帰りも歩くのはしんどかったためタクシーを呼ぶ。今度はすぐに来てくれたので長谷寺駅には早めに着き、予定していたのよりも一本前の電車に乗ることができた。
橿原神宮前ではバスに乗り換えるために下車したついでに名物の柿ノ葉寿司を買ってバス停に向かう。こちらでも予定していたバスの1時間前のバスにギリギリで乗り込むことができた。ラッキーと思ったのはここまでで、運転手に七番札所の岡寺のバス停について訪ねると、このバスは岡寺駅には行くが、岡寺までは歩いて行かなければならないと言われる。このバスに乗ってしまったために、このような目に会ってしまったのか、予定していたバスに乗っても同じ結果になったのかはわからなかったが、とにかく岡寺駅で下車することにした。そこから岡寺までは三キロの表示があった。タクシーを利用することも考えたが、意地になって歩くことにした。
道は緩い登り坂が続くが気合いを入れているので、かなりのペースで歩き続くことができる。このペースならば、仮に当初予定の1時間後のバスが岡寺前まで行くとしても、それよりも早く着くことができそうだ。
道は途中から明日香に入り、石舞台や高松塚の案内表示が現れる。石舞台は若い頃に行ったことはあるが、高松塚はまだ行ったことがなかったので、1日くらいゆっくりしたいものだが、どうもこの貧乏性は治りそうにもないようだ。
町名表示が岡に変わり、岡寺が近いことを知る。間もなくして岡寺前のバス停に着く。帰りのバスの時刻を確認しようとするが、橿原神宮前駅行きと飛鳥駅行きのコミュニティバスの時刻表と奈良交通の路線図があるが、どれに乗ったらよいのかさっぱりわからない。
道はここからは急になり、あえぎながら登ってようやく山門に辿り着く。入り口で係の人に次の六番札所の壷阪寺まではどのバスに乗ればよいかを尋ねる。係の女性が調べてくれて、飛鳥駅行きのコミュニティバスに乗り、電車で壷阪山駅に移動して、そこからバスで往復すればよいことがわかった。
参拝もそこそこにバス停に戻り、待ち時間があったので、さきほど買った柿ノ葉寿司を食べる。寿司を包んでいる柿ノ葉ごと食べられるのかと思ったが、柿ノ葉は見た目と香りを楽しむためのもののようだ。
ここからは教えられた通りの経路で壷阪寺に到着する。最終バスの発車時間まで40分くらいしかなかったので、岡寺のようにバス停から遠かったら慌ただしいなあと心配したが、バス停の目の前だったので、そこそこ余裕を持って参拝することができた。
最後は三番札所の粉河寺である。そもそも今回粉河寺を初めとした西国三十三ヶ所の札所めぐりをすることにしたのは、当初予定していた高野山の宿坊が全て空きがなかったからである。4月から5月までは開創1200年の特別期間だそうで、宿坊はおろか麓の橋本あたりのホテルまで全て空き室なしの状態が続いている状態である。和歌山寄りの粉河辺りまでくれば、空き室もあったが、粉河と言えば、2月に南紀をサイクリングしたした際に参拝しと西国三十三ヶ所の一番二番に続く三番札所の粉河寺が駅近くにあるではないか粉河寺だけだと時間が余ってしまうので、6〜8番の札所参拝も併せ行う今回のスケジュールができた。
粉河のホテルはネット対応ではなかったので、近くのマクドナルドで食事をしながら携帯ではできない添付ファイル付のメールの確認を行う。その後に粉河寺に向かうが、あたりはだんだんと暗くなってくる。もっとも判を押してもらうわけでもないので、遅くなってもかまわないし、今までの参拝でもそんなことが何度もあった。なかには門に鍵をかけてしまって入れなくしてある寺もないわけではなかったが、粉河寺はそんなことはなく、本堂には明かりがついていて昼間と同様に参拝することができた。これで今日の予定は全て終え、明日の高野山を残すのみとなった。
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