各駅停車で北海道縦断
課題だった北海道の歩き残しはクリアできたので、後は気楽な鉄道の旅である。まずは日本最北端の駅であるの稚内駅から18切符を使って各駅停車で南下していくことにした。
6時4分発の宗谷本線始発に乗り込む。日本海に浮かぶ利尻岳が朝日を浴びる姿を見たかったのだが、あいにく雲に覆われて姿を見ることはできなかった。まあ昨日で堪能したということにしておこう。
音威子府駅では特急への接続と反対方向の通過待ち合わせで1時間半もの停車があった。さすがに北海道である。次の駅は以前にテレビで秘境駅として紹介され、果たして乗降客がいるかどうかかレポートされていたが、本当に駅の回りには見渡す限りでは人家は一軒もなかった。
名寄で乗り換えて旭川に向かう。今回の行程では一番雪の多い地域っあるが、木々にはもう雪はなく、北の大地も確実に春に向かっているようだ。
旭川から先は岩見沢、白石と乗り継いで、苫小牧に到着した。列車は20分ほど遅れたが、元々乗り継ぎ時間が十分あったので、後の行程に影響が出なかったのはラッキーだった。苫小牧では街に出て夕食を摂る。
駅近くの居酒屋を検索すると駅近くにはなく、30分ほど歩いた国道近辺には数軒あるようだが、足も痛いし乗り継ぎ時間も限られているので、そんなに遠くまで行くわけにはいかないということで、駅近くの居酒屋っぽい食堂でおでんを肴に熱燗で改めて課題クリアの祝杯をあげる。
各駅停車で今日行ける一番南端は長万部であるが、苫小牧から長万部まで直行しても比較的早い時間についてしまい、その後に乗る予定の夜行の急行までの待ち合わせ時間が長くなるだけなので、東室蘭で乗り換えて室蘭まで足を延ばす。室蘭本線の列車はほとんどが東室蘭から室蘭には立ち寄らないので短い区間ではあるが、未乗車のままとなっていたため、この際に空き時間を利用して室蘭に寄ることにした。といっても室蘭に着いた列車がすぐに折り返して長万部に向かうので一度ホームに下車しただけの短い滞在時間である。この時に財布を車内に置き忘れてしまって一瞬焦るが、すぐに気が付いたので事なきをえた。室蘭自体は以前に洞爺湖マラソンの帰りに自転車で工場地帯を通過して街外れに一泊し、地球岬などの観光もしたことはあるので、ただJRで行くことだけが、今回の目的であった。
長万部で各駅停車の旅は一旦中断し、来春の北海道新幹線開業時に廃止が確実視されている夜行急行はまなすで青森に向かう。この急行にも何度かお世話になったが、おそらく今回が最後となるであろう。時の流れとは言え寂しい限りである。
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