アフガニスタンへの憧れ
自分の若い頃はインドとヨーロッパを繋ぐアジアハイウェーは多くの旅行者がヒッチハイクやバスの乗り継ぎでアフガニスタン、イラン、イラク、トルコなどを自由に通過していて今から思えば夢のような時代であった。私もそれに憧れて、30歳前後の頃にインドヒマラヤに登った後に、アジアハイウェーを通ってヨーロッパに向かうことを計画したが、運悪く、ソ連のアフガン侵攻やホメイニ師のイラン革命にぶつかって計画を断念してしまった。その後、イランやトルコは旅行で訪れる機会はあったが、アフガニスタンはタリバン勢力下に入って渡航不能な国になってしまった。
アフガニスタンで最も見たかったのはバーミアン遺跡であったが、これもタリバンの爆破により現存しなくなってしまった。
次に行きたい場所はカイバル峠であった。
アレキサンダー大王のインド遠征時に越えたことで有名なこの峠は古来、シルクロードの重要な交易路であった。2008年にガッシャーブルム登山終了後にこの地を訪れることも考えたが、パキスタン政府の支配力の及ばない地域で武装した兵士の同行が義務付けられる危険地域ということで断念し、せめて国境に近いペシャワールの町までとも思ったが、外務省による渡航情報では危険度が最高のレベル4(退避勧告地域)に指定されていたため、足を踏み入れる勇気が生まれなかった。
あれから7年たつが、状況は良くなるどころか悪くなるばかりである。私が秘境といわれる地域への旅行ができるのが、せいぜいあと10年とすると、それまでにアフガニスタンに平和が訪れる可能性は残念ながら極めて低いだろう。まあそれまで生きられれば十分ということでアフガニスタンに潜入することも選択肢としてはあるが、万一の場合に、自分の命はともかく、大勢の人に迷惑をかけるだろうということを考えると、二の足を踏んでしまう。
そんなときにアフガニスタンでその次に行きたい場所である北部のワハン回廊を目的としたツアーがあることを知り、びっくりした。

ワハン回廊とはアフガニスタンの北部に盲腸のようにつながっている盆地で重要なシルクロードの交易路である。中国、パキスタン、タジキスタンと国境を接しているが、タジキスタン側からならばツアーも可能らしい。来年はパキスタンのフンザから中国シルクロードに行くつもりだったが、ワハン回廊も魅力的でどちらを優先すべきか悩ましいところである。
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