大河の遡行 水源から河口まで
私が大河の遡行(水源から河口まで)に興味を持ったのはマラソンや駅伝で多摩川や荒川の流域を走るようになって以来である。まずは手始めに多摩川と荒川を自分の足だけで踏破してみた。レースで走った部分以外は細切れで走り、源頭部分だけは歩いて山頂に達した。なお河口部分はどの大河もそうであるが、立入禁止というか歩いていける道はないので、海が間近に見えればそれでゴールとし、水源部分はその特定が難しいので、源流近くの稜線に達すれば良しとし、自転車以外の文明の利器は使用しないというのがルールである。また河口から水源に向かうのがベストだが、その逆でも両方が混じっても構わないこととしている。
まずは三大河川といわれる信濃川、利根川、石狩川を遡行したが、文句なしなのは信濃川だけで、利根川は源流で本流ではなく支流を登ってしまったし、石狩川も本来の水源の山(石狩岳)ではなく、隣の山(トムラウシ)を登ってしまったことや、源流部を除き遡上ではなく下降するというインチキを行っていることを白状する。これに対して信濃川を河口から一気に(細切れでなく)遡上し、水源の碑を越えて甲武信岳まで登っているので、文句のつけようがないと思う。
国土庁の資料で川の長さのランキングが発表されていたので、末尾にコピーしてみた。これを見るとベスト10は全て東日本と北海道であるのがわかる。木曽川は河口は愛知と三重の境なので東日本といえるか疑問だが、源流部は長野県なので、まあ東日本といってよいだろう。なお木曽川は上流から河口まで踏破はしているが、源頭の山である鉢盛山には登っておらず、その尾根続きの峠えを越えているので、ぜひ木曽川からの鉢盛山登山もしておきたい。この山は300名山にも選ばれているが、木曽川からの登山は朝日村の役場の許可が必要だそうだが、トライする価値はありそうだ。その他の10位以内の大河としては、9位の天竜川には今春に行く予定である。水源は諏訪湖とされていて源流の山に登る必要がないので、短期間で行ってこれそうである。
末尾の国土庁のランキングには若干疑問がある。それは10位の阿賀野川についてである。河口は新潟県であるが、福島県に入ると阿野川と名前が変わり、会津若松付近で只見川と合流するが、本流よりもはるかに長い只見川ではなく、荒海山を水源とする本流で川の長さが測られているからである。只見川で測ればもっと上位にランクされるはずであるが、本流支流の区別はなんなのか。川の名前で決めるのであれば、一位の信濃川は千曲川と変わる部分までしか測れないのではないか。また北上川はわすかの差で5位に甘んじているが、おそらく一般的に北上川の水源とされている弓弭の泉から計測しているのだと思うが、それよりも10キロほど西方の七時雨山の近くまで水流は続いており、水源の特定は困難ではあるものの本来は4位とすべきものであるし、流域面積では天塩川の倍近くはあるのである。さらに長さが160キロ近くある暴れ川として名高い大井川が本来は15,6位に入るはずなのに入ってないのもおかしい。外すべき理由も考えられないので、単なる洩れだろうが、大井川は自分が踏破している川だけにランキングに入ってないのが悔しい。
まあどうでもいいことを書き綴ったが、ああでもないこうでもないと考えながらいろいろと計画するのは楽しいものである。
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