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2016年3月19日 (土)

緊急事態条項

自民党の「日本国憲法改正草案」(以下、草案という)にある緊急事態条項について報道ステーションで古舘伊知郎がドイツのワイマールに飛んで、ナチスの独裁を生み出した危険な条項であることをアピールするというので、木曜日に放送開始直後にチャンネルを切り替えたが、清原釈放のニュースを延々と放映し、その後も他のニュースを流すのみで終わってしまった。これは自民党から圧力がかかって放映中止においこまれたのではあるまいかと、ツイッターで調べてみると、本日は重大ニュースが多かったので、特集は翌日に延期とのこと。清原釈放がそんなに重大ニュースかよと思ったが、やむをえず仕切り直しとなった。

翌日は20分くらいの通常ニュースの後、特集に移った。番組の内容は民主主義に基づく理想的な憲法と言われるワイマール憲法の今回の緊急事態条項と同様な規定を使って、ヒットラーが合法的に独裁国家を作り出したという前例を紹介して、緊急事態条項がいかに危険なものであるかを訴えるというものである。日本においてもナチスと同じようなことが起きるかどうかについては様々な意見もあるだろうが、少なくともその可能性が皆無ではない以上、災害対策の特別立法で対処可能であるにも関わらず、憲法で規定する必要性は全くないのである。すなわち、特別立法で対処する場合であれば、そのことによって憲法で認められている国民の権利が侵害された場合には、憲法違反として是正される可能性が高いが、憲法自体に規定された場合には、それに基づく法律の違憲性を問うのは困難となるからである。

今月末で政権に批判的な報道をすると見られたキャスターの何人かが番組を降りざるをえなくなったが、その一人である古舘伊知郎の置き土産として企画された今回の番組は国民の95%以上が知らないであろう緊急事態条項の内容とその危険性について知らしめたという意味では有意義なものといえよう。政府による言論統制が強まっている中にあっては降板覚悟でなければできない番組だったかもしれない。

このブログでも以前に緊急事態条項が不要であることを述べたことがあるが、それとともに草案は現行憲法の三大特色である①国民主権、②平和主義、③基本的人権の尊重を危うくするものであるということを説明した文章を戦争法廃止署名に続くお友達作戦第二弾として50通近く配布した。

当初の文案では最後に次の選挙での野党への投票依頼とあったものを「野党の躍進を願う」と変更した。当初の文案でも特定の政党や候補者への投票の依頼をしているわけではないので、公職選挙法上の問題はないのであるが、公職選挙法違反の事前運動に該当するのではないかという無用の誤解を招かないためにあえて修正したものである。修正後も野党への投票依頼という私の気持ちは伝わっていると信じているし、選挙で安部政権に打撃を与えることに少しでも役立てれば、これほど嬉しいことはない。

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