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2016年8月27日 (土)

英雄たちの選択−石橋湛山

NHKの「英雄たちの選択」で石橋湛山が取り上げられていた。石橋湛山については以前にこのブログでも大正デモクラシー期における「自由主義者」の中で例外的に植民地放棄を主張した論客として高橋亀吉とともに取り上げたことがあったので興味深く視させてもらった。

ブログにおいては、その後の石橋湛山については、軍国主義の高まりの中で沈黙を守ってしまったと書いたが、この番組を視ると、弾圧を逃れるために直接的な軍国主義批判は避けながらも、婉曲的な言い回しで読者に行間を読ませることにより、主張は続けていたようで、どうも私の認識不足があったらしい。

戦後の石橋湛山については、首相に就任しながらも病のために志し半ばで倒れた人物という印象を持っていたが(彼のような筋金入りの自由主義者を一時的ではあれ、トップに据えることができた当時の自民党は今から思うと隔世の感がある)、退任後は在野にありながら不自由な体にもかかわらず日中国交回復に努めてきたことは初耳であった。またその努力は日中米ソの友好関係樹立による世界平和実現という目標に根ざしていたとのことである。

その考え方は、今でいう集団安全保障というものを半世紀も前に先取りしたものであるが、現状はそれに近づくどころか、却って逆の方向に進んでいることが残念である。日米安保条約はいわば必要悪であり、遠くない将来に集団安全保障体制に移行することが世界平和実現のために不可欠であると考えているが、先人の知恵をあらためて知らしめてくれた番組であった。

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コメント

同番組を視聴し、感動して、他の方の感想を見たい!と探して、貴ブログにたどり着きました。
今の自民党とは隔世の感があること、先人の知恵を改めて知らしめてくれた番組だったこと等、同感です。
登山や自転車、がんばってください!

投稿: 春於 | 2016年9月 1日 (木) 17時28分

春於さん、コメントをありがとうございます。

安全保障というと、軍事力の増強や軍事同盟の強化を第一とする考え方が勢いを増していますが、真の安全保障とは敵を作らないこと、敵を減らしていくことであるという先人の教えを我々はもっと大事にしていかなければならないと思います。

投稿: vibram | 2016年9月 1日 (木) 23時09分

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