ドゥンチェへ
ドゥンチェへの出発の朝は予定よりも早く目覚めてしまう。準備万端をして出たつもりだったが、思わぬところでヘマをしてしまった。ガイドとホテルで落ち合い、バスの発着場に着いた時にポシェットのサイドのポケットにしまってあるはずのカメラがないのに気づいた。反対側のポケットに入れてある携帯は落下防止のためにヒモがついているのだが、カメラの方にはつけてなかったのと、ポケットのジッパーがしまってなかったにもかかわらず、貴重品が入っているということで(本当の貴重品は胴巻に入れて寝ている間も身につけているのだが)、枕元に置いておいたために、夜中にベッドの下に落ちたのかもしれない。ガイドに話して、発着場まで送ってくれたエージェントの人にホテルまで見に行ってもらったのだが、見当たらないという。タブレットでも写真は取れるのだから仕方ないか
とんだアクシデントの中の出発となってしまったが、行程自体は特に問題めなく進行していく。ネパールでの路線バスの利用は3年前にインドのストックカンリ登山の後に仏跡を訪ねてインドからネパールを旅した時にネバールを横断した際に随分とあったが、1人で乗っていると、バスが本当に目的地に向かっているのか(車前方の行先謨\示はネパール文字で読めない)、休憩等でバスから降りた時に目を離した隙にバスが発車してしまうのではないかと心配は絶えないが、ガイドと一緒だと安心である。
昼前に途中の大きな町であるトリスリバザールで昼食をとる。もちろんお決まりのダルバートである。香辛料入りの野菜の煮物と豆(ダルという)入りのスープのついたライスで、今日はさほど奥地ではないのでチキンの皿も出てきたが、山中になれば期待できないだろう。ダルバートも嫌いな味ではないが、毎日続くとどうだろうか?
ここまでも随分とアップダウンがあったが、高度はカトマンズと大差はない。しかし、そこからしばらく行くと、山の斜面をぐいぐい上がっていき、1500メートル近くも高度を稼ぐ。道は片側が谷底まで切れ落ちていて、悪い路肩を乗り越えてしまえば、途中に遮るものはない。8年前のカラコルムハイウェイも悪かったが、こちらは振動の激しいガタガタ道なので、さらに悪く感じる。
なんとか悪路を乗り越えて遠くに氷雪をまとった山が見えてくるとゴサイクンド方面のトレッキング出発点であるドゥンチェも近い。町の入口にはチェックポストがあり、簡単な荷物検査を受ける。泊まるホテルは町の真ん中にあり、ロッジと言った方があっているが、眺めだけは素晴らしい。先ほど見えたピークはランタンリルンという7千メートル峰でランタン山群の最高峰のようである。ドゥンチェから見えるとは思わなかったので儲けもののような気がしたが、ゴサイクンドへのトレッキング道に入るとしばらくは前山に遮られて見えなくなるようなので、眺められてラッキーであった。
ドゥンチェでは無線LANは利用できないようなので、携帯からブログをアップしようと思ったら、携帯から可能なのは音声通信のみでパケット通信は不可ということで、ブログの更新はカトマンズへの帰途のバスからになると思ったら、翌日のシンゴンパでパケット通信が可能となったので、一日遅れで送信出来ることになった。
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