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2016年11月 5日 (土)

カトマンズの休日

昨日カトマンズに戻って暴飲暴食(というほどでもないが)をしてしまったことと、トレッキングの疲れが重なったためか、夜中に胃が痛くなりヤバいと思ったが、朝には痛みも収まったので市内観光に出かける。といっても病み上がり?なので無理をせずに近場だけにして、wifi 環境のある喫茶店でトーストとミルクティーを注文して調べものをする。お昼頃まで粘って二百円ちょっとですんじやうので申し訳ないような気もした。

 

 

その店の近くに到着時に宿泊したホテルがあったので、ダメ元で紛失したカメラがなかったかどうかを聞いてみる。トレッキング出発時にスタッフにホテルまで探しにいってもらってもみつからなかったので期待はしていなかったが、自分の耳でないことを確認して納得した。まあ拾った人が日本語表示で自分は使えなくても転売すれば相応の身入りはあるだろうから、これもネパールへの寄付と考えることにした。

 

帰りに宿泊しているホテル近くの日本料理店による。普段はあまり海外で日本料理などは食べないのだが、体調を考えてうどんを食べようと思ったからである。注文したのは胃にやさしいきつねうどんであるが、日本で食べるのと遜色のない味であった。宿泊しているホテルから近いこともあり、後数回のこともあり「贔」にしてみよう。

 

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午後になってドアをノックする音がするので明けてみると美人の女性が立っている。全く心当たりがなかったので最初は部屋を間違えたのではないかと思ったが、話を聞いてみるとトレッキングのエージェントの社長からのパーティーのお誘いであった。そう言えば5年前のクスムカングル登山終了後にも同様の誘いがあり、その時は参加したのだが、他の出席者はいずれも外国人だったので、英語でコミュニケーションをとるのに結構疲れたことを思い出したので、あまり嬉しい誘いではなかった。それに体調が万全でない状態で、誘われるままに飲食して体調に悪影響がでるのも心配だったので、今夜は用事があると言って丁重に誘いを断った。もっとも用事があるというのは満更嘘でもなく、旧王宮方面に行くつもりだったのである。何の目的かは、少し話しが長くなるがお付き合い願いたい。

 

ネパールの地酒にはどぶろくの一種である「ちゃん」と蒸留酒である「ロキシー」があることは以前に書いたが、若い頃ネパールに来ていた頃は、当時はバッティと呼んでいた茶店では普通にそれらの酒が提供されていたので、ヒマラヤの峰々を眺めながら飲むことがトレッキングの楽しみのひとつであった(登山の場合もベースキャンプまではトレッキングとなんら変わらない)。5年前にクスムカングルで久しぶりのネパール登山をした時もちゃんをしこたま飲んだ記憶があるので、ネパール全体で大きな変化はないのだと思い込んでいた。ところが、今回ランタントレッキングに来てみると、バッティは消えてロッジばかりとなり、提供されるアルコールもビールか洋酒はかりになっていた。これは欧米人によるトレッキングが盛んになって彼らの好みに合わせるようになったからであろう。クスムカングル方面でちゃんが飲めたのはトレッカーはあまり入らない地域のため、昔の風習が残されてきたからであろう。

 

そんなわけで楽しみにしていた地酒を飲めなかった欲求不満がたまっていたところ、ネットで調べると、旧王宮付近に夕方になると屋台が出て地酒か飲めると書いてあるではないか。これは行かずばなるまい、ただ体調か万全ではないので口に含んで雰囲気を味わうだけでもよいと思った。

 

カトマンズでは観光客がたむろするタメル地区ばかりいたので、地元民が生活している旧王宮までの道を歩くのも新鮮で楽しい。ただ大変なのは交差点を渡る時である。一応信号はあるのだが、停電が影響しているのかあかりのついている信号はない。大きな交差点ではお巡りさんが交通整理をしているが、その他ではドライバーまかせ、歩行者まかせである。
信号に慣れきっている日本人ではととも渡れないだろうというところも、地元の人は巧みにすり抜けていく。そこで地元民の後に従ってなんとか目的地に着くことができた。旧王宮前では少しうろうろしたが目的地である「屋台」を見つける。建物の間の通路にパラソルとテーブルとイスを置いたもので、既に何人かの客が入っている。BSで「世界一入りにくい居酒屋」という番組をやっているが、この空間に旅行者が一人で入っていくのは相当勇気がいるだろう。それに一度入ったらぐでんぐでんになるまで返してもらえそうもないようにも思えた。というわけで退散することとなったが、ホテルに戻る途中、件の日本料理店に寄り、カツ丼を食べてから帰った。ネットでベタ誉めしてあったので期待が膨らみ過ぎたのか、思ったほどでもなかった(十分美味しくはあったのだけど)。

 

 

 

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