ランタントレッキング( 携帯版) シンゴンパからゴサイクンド及びスリヤピーク登頂
トレッキング二日目
今日はラウレビナまでの標高差600メートル余りの短い行程である。時間的にはゴサイクンドまで十分に行けるのであるが、高度を上げすぎると高山病になりやすいので、このくらいでちょうどよいのである。
例によって早朝から目覚めてしまっての携帯でブログの続きを書いていたら、昨日は圏外だったのに電波状態が良くなったのか、電柱が3本も立っているではないか。それだけでなく、パケット通信もできるようになっていたので、早速ブログの更新をしたり、iモードでPCメールの確認やヤフーの閲覧も行った。実にラッキーだったが、この先どこまで携帯が使えるだろうか
今日も快晴である。乾季にしか行かないヒマラヤでは雨に降られた記憶がない。今回も雨具は使わずじまいかもしれない。
今日の朝食はパンケーキにフライドエッグとミルクティである。いつもはヒマラヤは山登りで行くのでコック付きのため、ロッジで食事することはないが、若い頃にアンナプルナ北方のフ山登りに行った帰りに、コックたちと別れてジョムソン街道をトレッキングした時にロッジ(というよりも小屋だったが)で出された食事は現地の人が食べるカレーや野菜の煮物ばかりだった。その印象が強くて、今回は日本からレトルト食品をだいぶ持ち込んだのだが、ロッジの食事も良くなっ不要だったようである。
今日も体調は良好で順調に高度を稼ぐ。途中でランタンリルンが真正面に見える絶好のポイントがあり、ブログの「今日の一枚」はこれで決まりと思ったら、目的地のラウルビナになんと10時半についてしまい。明日の予定であったゴサイクンドまで一気に行くことになってしまったので、さらなる絶景が見られるかもしれない。
ラウルビナの小屋前でまた携帯が利用可能になったので、朝方に着信しながら接続できなかった顧客に電話する。用件は無事に終わったが、まさかヒマラヤの山中から電話しているとは思わなかっただろう。
ゴサイクンドに向かう前にロッジで昼食をとる。カレーが続く予想が肩透かしにあったので、今回はあえてカレーを注文する。カレーは行きのバスの途中で食べて以来であるが、主峰のランタンリルンは小屋の陰で見えないものの、ガネッシュヒマールの峰々の大展望を楽しみながら食べるカレーはなかなかのものである。
ロッジの昼食の準備がもたついて、昼食が終わって出発するまでロッジ前に2時間近くも滞在したことになる。ゴサイクンドまでは3時間ちょっとかかるということだったが、休み休み行ったにもかかわらず、2時間ちょっとで着いてしまった。山々に囲まれた大きな湖の畔に数件のロッジが立ち並ぶ別天地である。「今日の一枚?」にここの写真が追加されるのは間違いない。
今日頑張ったお陰で日程に1日余裕が生まれたが、明日はスリヤピークを往復するとして、その後にどうするかは後になって考えヲよう。
明日は比較的早めにスリヤピーク登頂に向けて出発するので早めに横になったが、脈拍もほぼ正常だし高山病の自覚症状も全くないので、明日も快調な山登りができるだろう。まあランタンの山の展望台に上がるようなもので、登山というほどのものではないが、一応は5千メートル峰に登るのだから、それだけの気持ちの準備はしておこう。
トレッキング三日目
朝6時にロッジを出発する。もうワンパーティーがスリヤピークに向かうとのことで、前後して登っていく。湖の先にも大小いくつかの池があり、道はその脇を通って登っていく。スリヤピークの登路は事前に読んだ登頂記録では湖から別れてすぐに尾根を目指す一般路と峠まで登ってから岩尾根に取り付くアルパインルートがあるとのことであったが、ガイドと別のパーティーはともに峠の方に向かって行く。今さらアルパインルートを登る気もなかったので、一般路を行きたいと思ったが、岩尾根を登らずにガレ場を登って頂上直下に出るルートを行くとのことなので、それに従うことにした。
ガレ場なので多少は神経を使うが、それほど崩れやすいこともなく、適度な緊張感をもって登ることができた。さすがに5千メートル近くになると、少し頭がぼわーとしたが、下界とさほど変わらないペースで登れて丁度4時間で登頂したことになる。
頂上からは正面にはランタンリルン、西にはガネッシュヒマール、さらにはマナスルと大展望が広がる。今回、ゴサイクンドのコースとそれより北方のランタン谷のコースはいずれにしようか迷ったが、日程の面やコースの面白さからゴサイクンドにして正解であった。ランタン谷のからの方が、主峰のランタンリルンは間近に見えるだろうが、近ければよいというものではなく、全体の眺望はゴサイクンドコースの方が上であると信じたいし、湖や池の美しさはゴサイCクンドコースが勝っていると断言したい。
タブレットではたくさん写真を撮ったが、携帯でブログにアッブする際に添付する「今日の一枚」を撮ってないことを思い出して携帯の電源をオンにすると、いきなりNTTからの海外メールが着信して、中国電話の説明が入るとともに携帯の時間が中国時間に変更されてしまった。中国の電波が強いせいだろうが、それだけ中国との国境近くまで来たという証拠でもある。もっとも、すぐに圏外になってしまって中国経由のブログ投稿とはならなかった。
携帯で写真を撮った後に下山に移る。今度は一般路を降りたが、ガレ場とまでは謂えないにしても岩だらけでハイキングコースよりも悪い道である。登頂記録にも一般路は遠回りであると書いてあったが、ロッジまで3時間40分かかり、登りと大差ないものであった。ロッジに到着するとガイドたちとビールで乾杯して登頂成功を祝った。
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