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2016年12月13日 (火)

吾妻線全線乗車と浅間隠山登頂

12月に入って冬型の気圧配置が続き、群馬の山間部は雪の日が多くなっているが、珍しく高気圧が移動性になる時期を捉えて、吾妻線の全線乗車と浅間隠山登頂を目指して、早朝の高崎線に乗り込む。吾妻線はかなり以前に万座鹿沢口までは乗っているのだが、二つ先の終点の大前まではなかなか乗車するチャンスがなく今に至り、その間に既乗車区間でも川場ダム建設に伴ない湖底に沈む区間が高台に移設されているので、この際に全線乗車をしておきたいし、ついでに浅間隠山という200名山も登ってしまえば一石二鳥ということになる。因みに浅間隠山という妙な名前は、群馬県側から浅間山を見ようとすると、この山に隠れて見えないことから名付けられたということである。ただ、ついでに登るといっても登山口が最寄り駅から18キロも離れているため、自転車を利用することにした。

川場ダム建設により高台に移転した部分はどんな眺めになるのか興味があったが、ほとんどがトンネルで期待した眺望は得られなかった。その少し先の羽根尾で下車して登山口に向かう。

駅前から国道を横切ると直ぐに10%くらいの勾配が3キロほど続き、その後は緩やかな登りとなる。今日登る山はそろそろ見えてくるかなと思ったら、正面に真っ白な雪山が現れたのでビックリ。本格的な冬山装備なんか持ってきてないぞと思ったが、よく考えたらそれは浅間山だった。よく見ると頂上付近では小さな噴煙も上がっていた。浅間山の位置から考えると浅間隠山は進行方向の左手に見える山に違いない。こちらの方は浅間山と違って全く雪がない。多少は雪があるかもしれないと思ってスバッツ(靴被い)を持参したのだけれど無駄だったようだ。

北軽井沢で軽井沢に向かう日本ロマンチック街道という大層な名前のついた道と別れて登山口に向かう。浅間隠山は200名山に選ばれるほどだから結構登られているのだろうが、ほとんどの人は自動車道が峠を越えている二度上峠から往復しているのだと思われる。私も最初はそのコースをとろうかと思ったが、峠まで自転車で上がるのは大変だし、自転車のことも考えると二度上峠コースはかなり遠回りとなってしまうため、手前から登る道も地図には記載されているので、
そちらから登ることにしたのだが、登山口と思われるあたりには表示もないし道らしきものも見当たらない。

地図上の道は沢沿いの道と尾根道とがあるが、沢通しに行けば道も見つかるだろうと登り出すと、案の定ふみ跡が見つかった。比較的踏まれている道ではあるが、標識とかテープ類は皆無なので、山に慣れてないとしんどいかもしれない。1時間近く登って二度上峠からの道と合流すると途端に道は良くなる。時間は既に3時近くになっており、こんな時間に人には会うまいと思って熊避けの掛け声をあげていたら、頂上から降りてくる人とすれ違った。多分、二度上峠からの往復でしょうが、さすがに200名山だけあって結構登られているようだ。

頂上には3時15分に着いたが、さすがにこの時間になると誰もいなかった。その代わりと言うか素晴らしい展望が待ってくれていた。目の前には白銀の浅間山、左に目を転じると奇岩の妙義山、さらには少し雪化粧した日光、尾瀬の連山から完全に冬の佇まいを見せる上越国境尾根の峰々が見渡せて、いつまで見ていても見飽きない。頂上に設置されている案内盤には北アルブスの峰々の表示もあるが、短い好天も終わり西から悪天が迫っているせいか、西の空は雲に覆われていて展望は得られなかった。
2016121321251500背後の山は浅間山

2016121321245900谷川連峰

展望を楽しんだ後に下降に移るが、最初は登った道を戻らずに直進して尾根道コースを降りることにより、周回コースを楽しもうと思っていた。しかし、今登ってきたコースには一部だが不明瞭なところもあり、未知の尾根コースで日没後に道迷いをするとまずいので来た道を戻ることにした。

登山口には真っ暗になる前にはなんとか降り立つことができた。頂上までの標高差600メートル弱を約3時間で往復するという予定はほぼ達成できたので、羽根尾駅から吾妻線終点の大前を往復して最終電車で帰るという計画はなにも問題がないだろうと、その時は思っていたが、結論から言うとギリギリで辛うじてセーフというのが実際であった。

下りに手こずった理由のひとつは自転車の整備不良でブレーキの効きが甘く、そのためブレーキをかけっぱなしで進んだためにスピードを十分出せなかったことがあげられる。もうひとつは、それなりの防寒防風対策はしたつもりだったのだが、寒さに耐えきれずに途中のコンビニや自販機に何度も立ち寄り、長時間休憩をしてしまったこともあげられる。いずれも準備不足が原因なので、次回からはそのようなことのないようにしたい。それはともかくとして、途中で大前行きの電車に乗るのを半分諦めかけながらも発車7分前に羽根尾駅に到着。駅前で輪行袋にしまってからでは間に合わなくなる恐れがあるため、無人駅であったのを幸いと自転車をかついでホームに上がり、ホーム上で前後の車輪を外しただけで車内に自転車を持ち込む。満員だったらどうしようかと思ったが無人に近い状態で助かった。終点の大前に着くまでの間に袋に収納して一件落着。大前では折り返しになるので降りなくてもいいのだが、証拠写真をとるために下車する。終点でありながらほとんどの電車は手前の万座鹿沢駅止まりになるという不遇な駅ということもあって駅前も寂しい限りであった。大前到着をもって、今回の目的は達成し、後は長い乗り鉄の旅で帰宅するだけとなった。
2016121321244000

今回の吾妻線完乗に加えて、今年はJR東日本については津軽線、左沢線も完乗し、残すは秋田の男鹿線と三陸海岸の不通区間のみとなった。他社路線では北海道は日高本線の不通区間を除き完乗となったが、開業路線でも赤字線は廃線しようとしているJR北海道が日高本線を復旧させることは100%ありえないので、事実上は全線完乗といっていいだろう。さらに東海については災害で長期不通となっていた名松線を今年、JRとしては珍しく復旧させたので、その直後に早速完乗し、残すは東海道線の支線5キロのみとなった。これに全線完乗している四国を含めると4JRの全線完乗は間近いが、西日本と九州については完乗の道程はまだまだ遠いようだ。

一方、今回の浅間隠山登頂により、日本200名山と関東100名山については100座中ちょうど半分の50座を登頂したことになる。今年は日本100名山の全座登頂を成し遂げ、他の100名山についても、甲信越100名山は80座、山梨100名山は50座、日本300名山は25座といずれもきりのいい数だけ登ったことになる。全ての100名山登頂を目指して登っていくつもりはないが、自分の登りたい山を登り続けた結果として100名山の登頂が増えていけばよいと思っている。

 

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