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2017年1月28日 (土)

竜飛岬を目指して

日本列島海岸線一周の旅も太平洋側は全て終わり、本州でも津軽半島の付け根まで到達して日本海が目と鼻の先に迫っている(北海道では日本海側も三分の一程度を残すのみであるが)。蟹田から先の津軽半島の先端をどのように回るかが思案のしどころである。津軽と言えば、自分にとっては太宰治の同名小説が思い出され、雪の存在なしでは語れないものであり、行くなら冬しかないという気がしていた。冬となれば自転車は無理で歩きとならざるをえないが(冬の雪原をツーリングする猛者もいるらしいが、自分にはとても無理)、冬の津軽半島は東側は交通機関も確保されて、宿泊施設も営業されているが、西側は国道は閉鎖され、宿泊施設も休業となるためテント持参を余儀なくされるだけでなく、日本海を越えて吹き付ける季節風をまともに受けるという厳しい条件となる。そのため、本来ならば蟹田からスタートして日本海に抜けるべきであるが、時間の読めない困難なコースを後半に残したくないので、逆コースとなるが日本海側からスタートして蟹田を目指
すこととした。

 

今年は例年になく寒波が強く、津軽半島は連日悪天が続くことが予想されるが、それこそ冬らしい津軽を味わえる絶好の機会なので、あまりに条件が悪ければ引き返せばよいだけと考えて予定どおり出発することにして、始発の新幹線に乗り込み、青森までの車中は太宰の「津軽」を再読して過ごすことにした。

 

「津軽」の蟹田行を読み終えたあたりで奥津軽今別駅に着く。新幹線の停車駅の割には駅周辺には人家もなく、道の駅の店が一軒あるだけの寂しい所である。津軽の西海岸方面行きのバスは30分くらいの待時間で出発する。

 

今泉で途中下車して小泊に向けて歩き出す。今日の目的地である小泊までは21キロとの表示がでている。十分に半日あれば歩ける距離であるが、雨が次第に激しくなってきたので、雪からばともかく雨に濡れて歩くのは難儀やなあとため息がでてしまう。それに追い討ちをかけるように、足元をみると登山靴が左右両方とも破損しているではないか。私のはいている登山靴は1世代前のプラスチック製である。プラスチックの靴は経年劣化により破損することは承知はしていたが、我が身に降りかかってくるとは・・・
まあ、本格的な山登りの最中でなかったことが不幸中の幸いか。ただ今回に関してはオーバーシューズを持参しているので、壊れた靴ごと収納してしまえばなんとかなるかもしれない(オーバーシューズの底は破れてしまうだろうが)。

 

雨はますます激しくなってきたのでどうしたものかと思っていたところ、1時間ちょっと待てば目的地の小泊までのバスがあることがわかり、日よってバスにのることにしてしまった。

 

バスが小泊に着く頃には雨も止んだので、翌日歩く予定の分まで歩くことにした。途中すれ違った車の人が、「この先は除雪してないから行けませんよ」と言われる。国道が閉鎖されているから来たんだと言っても全く話が通じない。諦めて行ってしまったと思ったら警察に通報したらしくパトカーがやってくる。別に悪いことをしているわけでもないので、「気をつけて行ってください」で終わったが、親切心からかもしれないがお節介な人もいるもんだ。まあ私の行動が世間の常識からかけ離れているのも事実だが。

 

できれば今日中にゲートまで行ってしまいたいと思ったが、暗くなってきたこともあり、ゲート手前1時間くらいの所に休止しているバンガローがあったので、建物の陰ならば風も弱いだろうとテントを張ることにした。その晩は風が強かったが、建物が風避けとなってテントの揺れはさほどでもなかった。

 

一晩中、強風が吹いていたが、まずまずは眠れた。昼頃には天候が回復するとの予報だったので、出発を遅らせて8時過ぎに出発する。1時間ほどでゲートに着いたが、吹きさらしの場所で、ここにテントを張っていたら難渋するところだった。

 

ゲートから先は部分的に雪が深くて少し潜るところもあったので、せっかく持参したのだからとワカン(輪カンジキ)を付けていく。今回のコースは山道ではなく雪のない時は自動車道なので、荷物は担がずにソリに乗せて引いて行くことにしたが、これは大正解であった。深い雪をラッセルをしていくことを覚悟していたが、さほどの雪でもなかったが、それでも最高点に達したのは正午を回っていた。展望台は最高点よりも更に高い所にあったが、そこまで行くためにはカンジキを外して階段を登って行かなければならなかったし見える景色には変わりはないので、諦める。

 

下りも思ったより時間がかかり、龍飛崎側のゲートに到着したのは夕方近くになってしまった。そこから今夜の泊まり場のホテルまではすぐであったが、ホテルのすぐ裏にある龍飛岬は吹き飛ばされそうな強風のため、ホテルから遠望するだけにとどめた。また明日のコースの一部もできれば歩いておきたいと思ったが、疲れていたし時間も遅かったので諦めた。その代わり、温泉に入って旅の疲れを取ることができた。強風に悩まされた昨晩とは別天地である。 

 

 

2017012818074501_2 小泊側のゲート

 

 

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2017012818074301 龍飛側のゲート

 

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ホテルからの龍飛岬

 

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