辺野古座り込みと那覇地裁抗議集会
今日は辺野古の埋め立て承認取り消し訴訟の和解で工事が中断して以来の1年2ヶ月ぶりの座り込みに参加するために暗いうちからホテルを出る。事前にネットを調べたところでは、以前のように早朝の資材搬入はなくなったようなので、そんなに早く出かける必要はないみたいだが、せっかく来ながら出遅れてしまってはいけないので、用心して早めに出ることにしたものである。
現地に着いてみると、案の定、人影はまばらで、やはり早朝の資材搬入はなかったようである。テントで朝食を摂ったり、歩道から車に向かってプラカードを振ったりしているうちに、資材搬入のトラックが接近中との情報が入り、ゲート前の座り込みに入る。
座り込みの人数は20人ちょっとと少なめであったため、たちまちごぼう抜きにされて警察車両と機動隊員の壁で作られた「オリ」に収容される。その後に資材搬入車両が次々と基地の中に入っていく。一回当たりの車両の数が以前はせいぜい5、6台だったものが、今は10数台に増え、重機積載車やミキサー車が増えていて、工事が本格化してきていることを示している。
車両が全て基地内に入ると「オリ」は解除され、解放された参加者はまた次の座り込みの準備に取りかかる。以前は資材搬入は早朝1回が普通で、たまに午後にもある程度だったが、今は早朝こそなくなったものの、1日2、3回が普通になっているようだが、さすがに午前中にはもうないだろうということで次の予定に移る。
帰りは遅い便を予約しており時間の余裕があるので、那覇地方裁判所への抗議集会に参加することにしつある。昨秋に反対運動のリーダーである山城さん他数名が、有刺鉄線を1本切ったとか、機動隊員の肩に触れたとかいう取るに足りない罪で逮捕され、証拠隠滅の恐れがあるというあり得ない理由で保釈が認められずに5ヶ月近く不当拘束されることとなり、リーダーの山城さんについては、国際的な人権団体であるアムネスティの抗議もあって先週末に保釈されたが、今なお一人は拘束が続いている。警察や検察も非難されるべきであるが、法の番人であるべき裁判所が不当拘束を認めてしまって、反対運動に対する弾圧に協力しているという法治国家では考えられない行為がおこなわれており、それに対する抗議行動が今日行われるのである。
100人近くの支援者が集まって、裁判所正門前での抗議と裏側の拘置所近くでの被害者への激励を行ったが、一刻も早く保釈されることを望みたい。本日、共謀罪についての閣議決定がなされたようであるが、もし、こんな法律が制定されるようなことになったら、現在沖縄で行われている数々の理不尽が全国でも行われるのは間違いないので、絶対に共謀罪の成立を許してはならないという思いも新たにした。
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