浅間山東方の国境尾根縦走
長年の課題として関東地方の外周の県境尾根を縦走することを目論んでいたが、茨城栃木両県の福島県との稜線にはほとんど道がないようなので諦めて(藪漕ぎしながら行った人もいるようだが)、群馬県から神奈川県までの県境尾根縦走だけで我慢することにしたが、浅間山近辺だけが未踏となっており、火山活動中で立ち入り禁止の浅間山山頂周辺はともかくとして、浅間山東方の碓氷峠までの稜線が未踏のままで残っていたのが気になっていたので、今回、国境平から碓氷峠までの稜線を歩いてきた。
青春18切符を利用して横川までは在来線で行き、そこからバスを乗り継いで、浅間山東方の峰の茶屋で下車して200名山にもなっている鼻曲山を目指して歩き出す。しばらくは平坦な道を行き、やがてゴルフ場に沿って進んで行くようになる。
鼻曲山の登山口とおぼしき辺りに来たが、オートバイのイベントが開催されていて関係者以外は立ち入り禁止となっているため登山道に入れない。弱ったなと思ったが、北側から回り込んだ道からも登山道に取りつけそうな気がしたので、そちらから行ってみることにした。
道は途中でゴルフ場にぶつかって前進できなくなる。ゴルフ場の縁の踏みあとを辿って行ける所まで行ってみるが、途中から藪に遮られてしまう。ただ登山道があるはずの稜線まではさほど距離はないようだったので、強引に藪漕ぎしながら登っていく。1時間ばかりのアルバイトで稜線上の登山道にでる。後はチンタラ登っていくと頂上とおぼしき所に着いたが、頂上にしては標識もなくて変だなと思っていたら、20人以上の大バーディーに出くわす。多分ツアー登山の一行なのだろうが、長日向からはアブローチが短いので、そちらから往復したのだろう。私の通ったコースを利用する人は希なのだろうが、県境尾根を縦走するためには、そちらをとらざるをえなかったのだ。それはともかく、彼らが通過した後に、彼らの来た道を辿ってみると、すぐに標識のある本物の山頂に着く。
ここでひとつ思い違いをしてしまった。出会ったパーティーが長日向から往復したに違いないというのは後から気付いたことで、この時は、件のパーティーは本物の山頂の方向から現れたので、その方向から山頂に登ってきたのだと錯覚してしまった。そのために山頂から元の道に戻らすに踏みあとを辿って前進してしまったのである。ところが、踏みあとが今までの道と比べてやけに悪いし、正しい道ならば東向きからすぐに南向きに変わるはずなのに北向きに進んでいるので道を間違えていることを確信し、山頂に戻って正しい道を探した。次の目的の山である留夫山を示す道標は見当たらなかったが、正しいと思われる方向への分岐点には霧積温泉に至るという道標しかないので、ちょっと迷ったが、留夫山に向かう途中から霧積温泉への道が分岐しているのだろうと考えて、そちらの道を取ると、果たしてそのとおりであった。
留夫山へは1時間弱で到着するが、山頂には草が生い茂っていて、あまり登られてないようである。ここから先は登りはほとんどなく、全体に下り気味である。
旧中山道の碓氷峠に着いたのが5時で、軽井沢からの横川行き最終バスは6時5分である。ここから軽井沢方面への道は舗装されていて軽井沢駅までは7.5キロと表示されている。一方、携帯のグーグルマップでは軽井沢駅までは4.5キロと表示されている。きっと道路の表示はどこかに寄り道した距離を表示しているに違いないと考え、携帯に表示されている距離ならば、下り一方でもあることだし、1時間あれば十分つけると判断して格別急ぐこともなく前進していった。だいぶ進んだ所でグーグルマップで現在地を確認してみると、駅への最短路のコースよりもだいぶ東よりの尾根直下の道を進んでいることがわかった。一瞬、来た道を戻ろうかとも思ったが、かなり戻らなければいけないようだし、このまま尾根直下を進んだ方が今回の目的に合致しているように思えた。それに途中で駅まで五キロと表示されている地点を通った時の残り時間は30分ちょっとあったので、いつもの皇居マラソンのペースで走れば間に合うとペースを上げて走った。
国道の碓氷峠に降り立った時は発車時間まではあと10分でぎりぎりである。峠から駅まではこんなに遠かったけと思いながら走るが、駅前に停まっているバスは、私が駅に着く直前に非常にも走り出してしまい、五キロあまりの疾走?は無駄な努力に終わってしまった。まあ多少割高になるけれど新幹線で帰ればいいだけなんですけどね
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