9年ぶりのパキスタン
自分にとって本年最大のイベントとなるであろうパキスタンのカラコルム・ハイウェイから中国シルクロードの旅に出かけることになった。シルクロードに本格的に憧れるようになったのは、40年近くも前になるがNHKのシルクロードという番組で国境のフンジェブラ峠と麓のシーンを見てからである。その後、シルクロードの名所はあちこち行ったが、フンジェブラ峠だけは残されたままだったのが、今回ようやく行けることになった。
中国国際航空のフライトスケジュールの変更で、羽田発が早朝の7時20分に変更されたため、前夜から行かないと間に合わないこととなり、待合室のベンチで仮眠する。良くは眠れなかったが、朝が早い分だけイスラマバードには早く着くので、ホテルでゆっくり休むつもりだった。
北京空港では乗り継ぎ時間が5時間もあったが、食事をしたり、本を読んだりして時間を潰す。ところが、出発時間間際になっても、一向に出発する気配がない。なんでも天候の関係(多分、パキスタン方面だと思うのだが)で、いつ出発できるかわからないという。もし、今日は欠航ということにでもなれば、スケジュールが狂ってしまうが、自分にはいかんともしがたいことである。2時間以上待った時点で約5時間遅れで出発するとの発表かあってほっとする。日付が変わる前にはなんとかイスラマバードに着けそうだ。イスラマバードは以前に延べで1週間ほど滞在したことがあるし、特別見るべきものがあるわけではないので、早く着いてもしょうがないともいえる。上空からのタクラマカン砂漠やヒマラヤが暗くなってみえなくなってしまうのは残念だが、その分、機内では十分に睡眠をとっておこう。
しかしこれで一件落着というわけにはいかなかった。延発の時間が過ぎても一向に出発する気配がないのである。さら2に時間が過ぎ、北京空港についてから丸半日がたってしまった。ただただ忍の一字である。結局3時間の追加遅延で飛行機には乗り込めたが、機内で2時間以上待機させられて10時間以上の遅れで離陸する。結局、北京空港にいたのは15時間以上ということになる。
イスラマバード空港には夜明け前に到着するが、どうせ遅れるならば、もう1時間遅れればヒマラヤの夜明けが見られたのに残念だった。空港には旅行者の迎えの人が来ていて、イスラマバード市街地は通らずにすぐに今日の目的地のチラスに向かう。初日はイスラマバード市内のホテルを予約してあったのだが、この時間では立ち寄っても意味はないし、カード払い決済は終わっているはずなので、特に連絡をしなくても問題はないだろう。
今回は最初の2日間は車をチャーターすることにしたのは、路線バスを利用すればはるかに安くすむのだが、バスターミナルのような人の集まる場所は爆弾テロの標的になりやすいし、バスそのものも宗派争いで襲撃されたりすることもあると聞いていたからである。その代わり、山の中に入ってしまえば、リスクも少なくなるので路線バスを利用するつもりである。
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