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2017年10月

2017年10月22日 (日)

高所登山靴ゲット

長らく使用していたプラブーツは今年の初めに壊れてしまい、もう一つの3シーズン用の靴も今月の裏剣山行でソールが剥がれてしまったので、来月に予定しているメキシコのオリサバ峰(5636メートル)に履いていく靴がなくなってしまった。履きならしも含めると時間の余裕がなく至急に代替の靴を求めなくてはならなくなり、今日、新しい靴を買い求めてきた。
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スポルティバのG2という高所登山靴である。6~7000メートル級の登山用として開発されたものだが、ガッシャーブルムⅡ峰(8035メートル)でも充分に使用可能であることが実証されて、その略称であるG2の名を付して登場したものである。今回のメキシコ登山ではオーバースペックではあるが、まだしばらくは高所登山は続けるつもりなので、この靴ならば買ってから後悔することはないだろう。それに自分が登った唯一の8000メートル峰であるガッシャーブルムⅡ峰の名が付されていることも正直言って心惹かれるものがあった。

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2017年10月19日 (木)

立憲野党への投票をためらっている方へ

立憲野党とは大企業優先、アメリカ追従、国家の私物化を行っている安部自民党政権に対して明確に反対している立憲民主党、共産党、社民党を指している。今回の選挙で立憲野党に投票することをためらっている人の中には、民主党政権時代の失敗や共産国家の独裁体制をあげる人もいるようだが、間違えないでほしいのは、なにも今回の選挙で政権交代をおこなおうとしているわけではなく、安部1強体制下で数の暴力により、まともな議論をすることもなしに強行採決が繰り返される国会を正常な立法府に回復させるために、自民党にお灸をすえる必要があるというだけなのである。「とりあえず自民党」などと安易な気持ちで投票してしまうと、安部1強の暴走はとどまることを知らないことを知るべきだろう。

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2017年10月10日 (火)

裏剣番外編 奥大日岳

Aさんは用事があるとのことで暗いうちからキャンプ場を出発したが、私は劔岳のモルゲンロートを撮りたかったので、日の出までキャンプ場に留まる。期待したほどのモルゲンロートではなかったが、枚数だけはかなりの写真を撮る。
Dscn0300

剣御前までのコースタイムでは1時間ほどの登りを歩きだすが、連日の行動の疲れ、特に昨夕の頑張りが相当ダメージになったのか、他のパーティーに抜かれっっぱなしとなり1時間20もかかってしまった。

剣御前で今後の予定を考える。このまま雷鳥平に降りてしまえば午前中に室堂バスターミナルに着いてしまうが、それでは安易過ぎるので、前から登りたいと思っていて、今回も余裕があれば登るつもりだった200名山にもなっている奥大日岳の往復をしようか判断に迷った。このまま奥大日岳の方に1時間ほど下った所からも雷鳥平に降りる道があるので、そこまで行ってから、どうするかを考えることにした。

もうひとつの雷鳥平への分岐点まで来てからコースタイムをじっくりと検討する。連休の混雑を考えても奥大日岳を往復して2時に戻って来られれば楽勝である。ただ2時までは4時間半あるが、奥大日岳往復のコースタイムは3時間40分で今朝のペースから考えると微妙なところである。

奥大日に向けて進み出すと、足の疲れは感じるものの荷物が軽いことの楽さ加減は抜群で登りのコースタイムが2時間であるところを1時間20分で登りきることができた。これで室堂バスターミナルでの時間に余裕が持てたので、頂上ではゆっくりと展望を楽しむことができた。今進んできた道をそのまま西の方に進むと、大日岳に連なる長い尾根である。背後には劔岳から立山連峰、さらには薬師岳へと繋がる北アルプスの主稜が一望である。
Dscn0312奥大日岳山頂(背景は剣岳)
十分に展望を楽しんでから頂上を去り、雷鳥平への分岐点まで戻るとゴールは目前である。
Dscn0313雷鳥平からの立山連峰
だが、これがなかなか一筋縄ではいかない。一度、雷鳥平まで下ってから室堂まで登らなければならないのだが、登りになると先程の奥大日までの快調さは吹き飛んで、荷物の重さが肩に食い込み、足が思うように進んでいかない。登山者だけでなく、観光客あろうことか幼児にまで抜かれてしまう始末である。まあ登りが延々と続くわけではないので、予定をさほど遅れることなく室堂に着いたが、それから先はケーブル乗車で1時間強待たされた以外は、三連休最終日にもかかわらず比較的スムーズに帰京することができた。

今回、荷物の重さに苦しめられた原因は、ここ数年は重い荷物を背負った山行を全くやっていなかったことによるためだと考えられる。ある年齢まではトレーニング不足が続いても、過去の貯金の取り崩しでやっていけるが、私くらいの年齢になると、過去の貯金はすっかり目減りしてしまい、新たな貯金が必要になってくるということだろう。対応策は現在の体力相応の山で甘んじるか、トレーニングを行って体力低下の防止はかなわなくとも、その進行を遅らせることしかない。ここは思案のしどころだ。

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2017年10月 9日 (月)

裏剣 本番

前の日に池ノ平まで行けなかったので北方稜線は諦めた。と言うよりも、今の体力ではこんな荷物を背負って北方稜線を登るなんぞは無理だった。

相棒のAさんは裏剣には興味がないのか、剣沢に直行して先にテントを張っているというので、私は小屋の出発のラッシュアワーが過ぎてからゆっくりと出発する。ただ小屋の前にある池から見る裏剣が有名なのに、せっかく好天になったにもかかわらず、裏剣のモルゲンロートを見逃してしまったのが悔やまれる。
Dscn0232仙人池と紅葉の裏剣
小屋のから15分ほど登った所にある仙人峠に荷物をデポして、軽装で池ノ平を往復する。池ノ平から望む裏剣は素晴らしかったが、2日間の悪天が稜線に雪をもたらしていれば、青空、新雪、紅葉の三段染を楽しめたのにと無い物ねだりをしてしまう。
Dscn0240池ノ平からの裏剣

1時間ばかり展望を楽しんでから元来た道を戻ってAさんの後を追う。と言っても私よりも一回り以上も若くて現役のトレランランナーでもあるAさんに追い付けるはずもないが・・・。それどころかガイドブックのコースタイムを守るのも苦しくなってきた。
Dscn0254三ノ窓雪渓と剣岳八ツ峰
真砂沢小屋に着いたのは1時半でテントが張ってあるはずの剣沢キャンプ場までは約3時間なので、「5時までには剣沢に着く」という約束をなんとか守れるかなと思った。
Dscn0276_2真砂沢小屋付近からの長次郎雪渓
だが、ペースが次第に落ちてきた上に、夏と違って上部と下部で雪渓が消えていて、歩きにくい不安定な踏みあとを辿っていくためにコースタイム以上の時間がかかってしまう状態になっていることもあり、約束の5時になった時点で、キャンプ場までは1時間以上かかる見込みであった。Aさんに電話しようと思ったが、あいにく圏外であった。ただ私が一般コースで遭難するとはAさんも思わないだろうから、多少の遅れならしょうがあるまいと考えて、できるだけ頑張って歩いた。

結局、キャンプ場に着いたのは予定よりも1時間半遅れの6時半だったが、案の定、Aさんも特別心配していた様子も見せなかったので安心した。その晩は下の小屋で買ったビールで乾杯し、大急ぎで作った夕食を済ませて直ぐに寝袋に入った。

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2017年10月 8日 (日)

裏剣 アプローチ編

北アルプスの劔岳には過去4回来ているが、いずれも岩登りが目的で、ゆっくり写真を撮ったりしている時間もなかった上、季節も夏しかなかった(冬に早月尾根にも行っているが、豪雪のため小屋までしか行けなかった)。紅葉の時期に仙人池に浮かぶ裏剣を眺めて写真に撮ることを前からやってみたかったので、昔からの山友達のAさんを誘い、余裕があれば小窓雪渓からの北方稜線の縦走も併せて行うこととした。

仙人池には立山の室堂経由で行くのが早いが、2日間のアプローチを要する欅平から水平歩道と雲切新道を経由して行くことにした。水平歩道は奥鐘山西壁に岩登りに行った時に欅平から手前の半分くらいは行ったことがあるが、その先の阿曽原までは歩いてないし、阿曽原から仙人池方面への道も、以前に歩いた仙人沢沿いの道の内、仙人湯までのコースは廃道となっていて、新たに雲切新道というのが出来ているので、遠回りではあるが、欅平からの2日間コースを行くことにした。

水平歩道はテレビでもよく放映され恐ろしい場所として紹介されているが、実際には道幅も結構あるし鎖やロープもついていて、さほど怖いところではない。文字通り水平な道なので、欅平から急な登りで水平歩道に達すれば、阿曽原までは標高差はほとんどない。奥鐘山西壁を眺めながら、思い出にふけって歩く。
Dscn0224水平歩道からの奥鐘西壁

阿曽原にはテントを張り、露天風呂もあるので入ったが、途中から雨が降ってきたのが残念だった。夜半から雨が強くなってきた。

翌日は朝から本降りであるが、予定通り出発する。今日登る雲切新道は従来よりも遠回りな上に急登の連続で評判の悪い道だが、行かざるを得ない。阿曽原に泊まったパーティーのうち、雲切新道を登ったのは我々だけのようであった。終日の雨で難渋したせいもあるが、予定していた池の平までは到達できず、手前の仙人ヒュッテ泊まりとなってしまった。

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