高所順応ハイキング
今日はベースキャンプとなる4200メートルにある小屋まで行くのかと思ったら、そこよりもやや低い4000メートル弱の高さまで高所順応を兼ねたハイキングを行って、また昨夜泊まった宿舎に戻ってくるとのことである。富士山くらいの高度は今までの経験の蓄積でほぼ順応ができているので、高度の影響が出やすい睡眠時以外にはわざわざ出かけてもあまり効果はないのだが、郷に入っては郷に従えで大人しく従うことにした。好天続きで予備日も必要なさそうだし、早く下山したからと行って特別行きたいところがあるわけでもないので、田舎で1日多く過ごすのも悪くはないか。そんなわけで朝食も9時と遅めの時間となった。朝食を待っていると一人の若いクライマーが入ってくる。こんな時間に何かと思ったら、今朝登頂してここまでパラグライダーで一気に飛び降りてきたそうである。凄いヤツがいるものだ。
朝食後には小屋まで荷物を回収に行くさきほどのクライマーと一緒に車に乗り、途中で待っていた地元の案内人の所で私だけが下車して、案内人に連れられて標高差600メートルほどを登り、標高3900メートル弱のオリザバが正面に見える所まで登った。高度の自覚症状は全く見られなかったので順応は取りあえずは問題ないようだ。
下りは別コースから降りて車の通れる道(と言ってもかなりのダートだが)に出たが、迎えの車は来ていないようだ。待ち時間の最初は汗をかいて暑かったので日陰に入っていたが、そのうちに汗が引いて寒くなってきたので、日向に移動する。
かなり待ってから車が来たが、下からではなく上からだったので妙だなと思ったら、とうに下に降りてしまったと思っていた朝のクライマーも乗っているではないか。こんな時間まで、上で何をしていたのか聞きたかったが、語彙が不足していたので、聞かずじまいであった。
その晩は若いクライマーと一緒の食事だったが、見知らぬ人との会話は日本語でも疲れるのに英語ではなおさらだった。
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