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2017年12月24日 (日)

関西・中国地方ツアー( 廃線目前の三江線乗車)

今回は当初は瀬戸内沿岸を西に向けて行ける所まで進むつもりだったが、広島県北部の三次と島根県の江津を結ぶ三江線が来年3月いっぱいで廃止になることを知り、せっかくの機会だからと足を延ばして乗車しておくことにした。ダイヤを調べてみて驚いたのは、このあたりの路線の本数が非常に少なく、江津まで行って1日で広島県に戻って来るには、芸のないことだが三江線に再び乗って帰ってくるしかないことであった。

 

前夜のうちに移動しておいた福山駅近くのホテルを朝出て7時過ぎの福塩線に乗車する。今日は乗車するのは未乗車区間ばかりである。福塩線の車内には早くも鉄ちゃんとおぼしき人が乗り込んでいる。三次駅から三江線に乗り換えると3両に増結された車内の半数以上は鉄ちゃんのようで、特に先頭車両は鉄ちゃんばかりで運転席の後ろは立ち見の人もいるし、駅で停車するとカメラを持った人が右往左往して殺気だってくる。沿線にはカメラを構えている人も多数見かけられ、ちょっとしたフィーバーである。

 

乗車した列車は終点の江津の少し手前の石見川本止まりで、江津行きまでにはしばらく時間があったので町に出て食事を摂る。マジオム(マジカルオムレツの略とのこと)という料理が評判となっているらしい店があったので、早速注文してみる。オムレツの具として唐揚げやウィンナー、ハムが入っている賑やかな内容で変わっているといえば変わっているが、もう一度食べたいかと聞かれれば?である。

 

昼食後にスーパーで酒とつまみをしこたま買い込んだので、江津行きの車内ではテレビ番組ではないが、乗り鉄ならぬ呑み鉄の旅となる。ホロ酔い気分で終点の江津に着き、30分ほどの待時間で三次行きの直通列車に乗り込む。

 

途中から夜の帳が降りて車窓の展望もなくなって長い鉄道の旅となる。終点の三次駅では30分ほどの待時間があるが、駅のコンビニが果たして開いているかどうかが気がかりであった。幸い小さいコンビニながら開いていて、弁当の温めもできるし酒やつまみの書いたしもできた。今晩はクリスマスイブということでケーキも買ってみた。

 

三次駅で下車した人の大半は芸備線で広島に向かうようで、備後落合方面の列車に乗り込むひとはわずかであり、終点の備後落合で下車したのは自分だけであった。

 

備後落合駅は始発駅であるにもかかわらず、駅の周囲には人家が一軒もない「秘境駅」である。近くに旅館でもないかと事前に調べてみたのだが、車に相当乗らないとないようである。以前は駅周辺にも数件の旅館があったようだが、急速に過疎化が進んで廃業してしまったようである。

 

三次あたりならば旅館もあるようだが、そこに泊まってしまうと、備後落合の始発に間に合わず、次の列車は昼頃までないので、翌日の行程に支障を来すので、無理を承知でここまでやってきたのである。持参した衣類を全部着こみ、酒の勢いを借りて多少仮眠を取れれば、後は夜明けをじっと待つだけである。
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