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2018年12月17日 (月)

東海自然歩道踏破 6回目

今日は東海自然歩道踏破の6回目(朝霧高原~身延線井出駅)の予定である。富士宮から乗車したバスは次第に高度をあげて、白糸の滝を経由して河口湖、富士山駅に向かうが、今回は手前の朝霧高原で下車する。なお河口湖方面からも朝霧高原行きのバスはあるが、始発が遅くて、朝霧高原には2時間遅れで到着することになるので、富士宮から乗車することにしたわけである。、

朝霧高原からの道は一旦高度を下げてから長者ケ岳への登り道に入るのだが、なんか下った分だけ登りが多くなるので損をした気分になるし、道も分かりにくく何度か道を間違えて少々タイムロスをしてしまう。登り口は田貫湖湖畔だが、田貫湖では今日はお祭りがあるらしく、登山道のかなり上部までアナウンスの声が聞こえてくる。長者ケ岳は標高差900メートルあるが、今日は是が非でもでも身延線まで行かねばならないと気合いが入っていたので1時間半で登ることができ、1時間の獲得標高600メートルというのは久々の「快挙」である。もっとも、山に取りついた時間が比較的遅かったので、他の登山者を追い抜くことはなく、今日最後の登頂者となってしまった。
2018121714404400
2018121714401200長者が岳山頂からの富士山(山頂部分だけが雲の上に見える)

頂上に着いた時に、それまで空一面を覆っていた雲が瞬間的に途切れて富士山の頂上部分が現れたが、自然歩道歩きを始めて初めてである。富士山の全容が現れるのを期待してしばらく待機したが、ガスは濃くなる一方だったので、先を急ぐことにする。田貫湖から往復する人はそこそこいるようだが、そこから先に足を伸ばす人はほとんどいないようで、今日は長者ケ岳から先では誰にも会わなかった。

稜線は天子ケ岳方面に延びるが、自然歩道は天子ケ岳手前で上佐野へ下っていくので、時間がないため天子ケ岳はパスする。分岐点から上佐野までは6キロと表示されていたので、飛ばせば1時間ほどで下れるかと思ったが、狭くて崩れやすい巻き道が連続していて、細心の注意を払わないと滑落しかねなかっために思いの外時間を要して2時間近くかかってしまった。

一般的な自然歩道歩きでは上佐野まで下りて1日行程とするのだろうが、今日はもう一山越えて身延線まで下りるつもりなので忙しい。おまけに地図や指導標の不備もあって2回も道を間違えてしまい30分近いタイムロスがあったので、明るいうちに思親山頂に立てるか心配になる。午前中のような元気はなかったが、薄明かりが残っている時間に山頂に立つことができた。山頂に着くと嬉しいことにはガスが晴れて富士山の全容が眺められた。ちょっと残念なことには、標識の山頂名が書いてある面が富士山側なので、山頂名と富士山が一枚の写真に写らないことであった。
山頂で防寒装備とヘッドランプを着けて夜道の下降に移る。比較的歩きやすい道で迷うことなく2時間ほどで舗装道路に降り立つ。いつもならば長い舗装道路の歩きは単調なので嫌なものなのだが、神経を使う夜道を歩き続けた後となると安心して歩ける舗装道路に出るとホッとするものである。30分ほど歩くと身延線の井出駅に降り立ち甲府乗り換えの東京行き最終電車にはギリギリで間に合うことができた。ところが、駅前には店どころか人家も皆無なので、このまま電車に乗ってしまうと空腹のまま甲府まで我慢しなくてはならなくなる。そこで1時間ほど後の東海道線回りの電車で帰れば、さほど変わらない時間で帰れるので、待ち時間の間に対岸のコンビニに買い出しに行くことにした。対岸のコンビニ往復には小一時間かかってしまったが、電車の待ち合わせ時間を有効に活用して目的を果たすことができた。

今回の行程は35キロで私が平地を歩く場合の1日の標準距離30キロを上回っており、獲得標高も1600メートルを越えているなかなかのものであった。東海自然歩道を通して歩く人が少ない理由がわかったのだが、登山口に車を置いて山頂を往復するのが一般的になっている今日、そのようなやり方が通用せず、忠実にコースを辿ろうとするとかなりの労力を要する一方、縦走登山のような醍醐味もない東海自然歩道は現代人のニーズには合わないからなのだろう。

2018121714410400思親山頂からの富士山

2018121714411500

 

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