箱根の山とランニング
ランニングの仲間と 箱根駅伝の山登り区間である5区を走ろうということになった。5区を走るのは時間もかかるので2日目の午前中とし、初日は芦ノ湖湖畔を走るということだったが、私は足の調子が悪くて2日連続では走れないので、初日は別行動で金時山から南に伸びる尾根を縦走することにした。
新宿からの高速バスで乙女峠の下をトンネルで抜けて仙石原の金時山登山口で下車して、登山(ハイキング?)を開始する。今日は行程も短く早くホテルに着きすぎても仲間と合流するまで時間をもてあますし、明日のランのために疲労を避けたい気持ちもあったためユックリと登ったが、それでも一時間ちょっとで稜線に着いてしまった。ここから金時山までは一時間もあれば往復できるくらいの距離なのだが、金時山には過去2回登ったことがあるので、今回はパスして明神ヶ方面に向かう。小刻みなアップダウンはあるが、幅広い道が続いてトレランには最適な道である。もっとも明日のことがあるので、ユックリ歩きのままである。
明神ケ岳の頂上付近に着いたはずなのに、平坦な道がさらに続いていて頂上の標識が現れない。道はやや下りになっていくので頂上を通り過ぎてしまったのかと思ったら道が開けた展望の良い所で大勢の人が休んでいて標識もあり、そこが便宜上「山頂」とされているようであった。
あんなに多くの人がどこから来たのかと思ったが、稜線をしばらく進んだ所に強羅方面に降りる道が分岐していたので、ほとんどの人は強羅から往復しているのだろう。ただ、このまま強羅方面に降りてしまうと、ホテルに早く着きすぎてしまうので、もう少し稜線を進むことにする。そのため、これ以降は道はいいのだが、ほとんど人に会わなくなる。
今日はほぼコースタイムどおり進んでいて、2時半に明星ヶ岳に着き、ここから強羅方面に降りて4時頃にホテルに到着し、一時間ほどで仲間と合流することができた。
翌朝はホテルの朝食が7時半ということもあり、箱根湯本のスタートは9時半と遅くなってしまった。なお、本来の5区は小田原から始まるが、小田原~湯本の勾配はほとんどないが、距離はそこそこあるので、今回はパスすることにした。
昨日の山歩きの影響で足に多少の違和感はあったが、別にスピードを出すわけでもなく支障はあるまいと予定どおりに走り出す。湯本の商店街がなくなるあたりから登り坂となって、若い二人のペースにはついていけなくなる。年は取りたくないものだが、仲間はある程度離れてしまうと待っててくれるので、置いていかれることはなくて助かった。
自分のペースで走ることができたので、このまま走りきれるかと思ったのだが、最後の登りで足が痙攣しかかって、それが治まるまでは歩きを余儀なくされた。再び走り出すと「国道1号線最高点」の標示が現れたので、もう楽になると安堵したが、そうは甘くなかった。
下りにかかって間もなくすると、吹き飛ばされそうな猛烈な風が起きて前進が困難になり、近くの建物に避難する羽目となった。本番の駅伝5区でも、こんな凄い風は見たことも聞いたこともないので、ラッキーだったのかアンラッキーだったのか!ただ、風が強いのは局所的だったので助かった。
本来の5区のコースは坂を芦ノ湖まで降りきった先にある関所跡なのだが、帰りのバスの都合で芦ノ湖まで降りきらずに箱根園に向かう山裾を横切っていく道を通ったため、大した傾斜ではないが何回か登りが現れ、もう登りはないと思っていただけに、精神的にはこたえた。まあ距離的には大したことはなかったので、なんとか箱根園まで降りることができたが、体感的には先日の富士山マラソンよりもダメージは大きかった。
| 固定リンク
「歩き」カテゴリの記事
- 板東33ヶ所札所巡り(茨城県中部)と関東百名山(奥久慈男体山)(2023.06.09)
- 板東33カ所巡礼と関東百名山 茨城県南部編(2023.05.29)
- 札所空白部分の踏破(2023.05.25)
- 板東33ヶ所 千葉県内の参拝完了(2023.05.16)
- 毛勝山敗退(2023.05.06)
「走り」カテゴリの記事
- 秩父札所一筆書き 最終日(2020.11.09)
- ハセツネコースを何とか踏破(2020.09.22)
- ハセツネ コース後半戦を目指したのだが(2020.09.05)
- 温泉と山 鉢盛山ならぬ木曽川源流(2020.08.27)
- 北高尾山稜トレランもどき(2020.08.15)
コメント